「Windows Vista」文書作成時の注意(文字コードの違い)

WindowsVistaで作成した文書を、WindowsXP等で利用する場合の注意

1.文字コードの違い 2.対応(トラブル回避) 3.注意事項

1.文字コードの違い

Windows Vistaでは、「新しい文字コード」が採用されています。

WindowsVistaに搭載されている文字フォントの字形は、経済産業省が2004年に漢字コードに関するJIS規格を変更したことに対応し、「JIS X0213:2004(通称JIS2004)」の例示字体の字形に準拠しています。
そのため、WindowsXP等に搭載の文字フォント「JIS X 0208:1990(通称JIS90)」の字形と異なる文字が一部存在します。

※従来の規格で示されている漢字の例字形のうち、168文字に変更が加えられ、従来は同一の文字コードで表現されていた異字体のうち、10文字を別の文字として新たにJISコードを与えています。
文字コードが違うと???
  • 「JIS2004」に対応していない既存のWindowsで開くと、「・」や「■」など文字化けで表示される恐れがあります。
  • Windows VistaとWindowsXPで同じ文章を印刷した場合、内容は同じなのに違う漢字が出力される恐れがあります。
▼ Windows Vistaで作成したものをWindws XPで開いた例 ▼

※参考

2.対応(トラブル回避)

その1.環境依存文字を入力しない

WindowsVista で新たに入力が可能になった文字は、変換の際『環境依存文字(unicode)』というコメントが表示されます。
WindowsXP等でも読む文書には、『環境依存文字(unicode)』を使用しないほうが無難です。

▼ 環境依存文字(unicode) ▼

※補足
検索サイトによっては、環境依存文字 (unicode) に対応できていないために正しいデータのやり取りができず、エラーメッセージが表示されたり、ヒットしない場合があります。

その2.Microsoft提供のフォントをインストールする。

Windows Vista ⇔ Windows XPでスムーズにファイル表示を行えるように互換フォントがあります。
インストールすることにより、文字コードを意識することなくパソコンを利用できます。

Windows XP用「JIS2004」互換フォント(Microsft社サイト)
Windows Vista用「JIS90」互換フォント(Microsft社サイト)

◎周知しておく事項(上記フォントをインストールしない方がいい場合もあります)
  • WindowsXPに上記フォントをインストールした場合
    既存のMSフォントを同名フォントの新バージョンで置き換える仕組みのため、字形の切り替え機能に対応した一部のソフト以外では、新しい字形による表示しかできなくなります。
    ※既存のMSフォントが「JIS2004」対応に置き換わるだけで、「メイリオ」フォントが追加されるわけではない。
  • WindowsVistaに上記フォントをインストールした場合
    インストールすると、WindowsVistaで追加された文字が利用できなくなってしまいます。
    ※Windows XPと字形の統一性は保たれる。アンインストールも可能。

注意事項等

  • 情報システム課では、これらサービスのサポートはしておりません。各サイトの注意事項をよく読んだ上で利用しましょう。
  • トラブルが発生しても、現状復帰できるように、大切なファイルのバックアップを行なっておきましょう。