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"ハケ"を守るために必要なこととは? ~シンポジウム「崖線の新時代」が開催

[2016.12.06]

東京経済大学地域連携センター主催によるシンポジウム「崖線の新時代 ~国分寺崖線の記憶の継承とこれからの地域連携~」が、2016年11月25日(金)、大倉喜八郎 進一層館(フォワードホール)で行われました。会場には市民をはじめ約300名の参加者が集いました。

今回のシンポジウムは、東京郊外から世田谷へと連なる「国分寺崖線(がいせん)」をテーマに、崖線の成り立ちや歴史を振り返り、資源活用や地域連携の未来を考えることを目的に開催。国分寺市観光協会会長を務める星野信夫氏(前国分寺市長)と、深大寺第八十八世住職の張堂完俊氏による「はけの歴史 東西お寺の今昔対談」では、国分寺と深大寺における環境保全に対する取り組みについて語られました。

張堂氏は「崖線や野川を知らない人は圧倒的に多い。灯篭流しなど、自然に触れられるイベントを積極的に設けていきたい」とコメント。一方の星野氏は「崖線を守っていくためには、行政と市民の協力はもちろん、近隣の市との連携も必要不可欠」と、広範囲な連携の必要性を強調しました。その上で、張堂氏は「崖線は一度壊すと戻らない宝物のような存在。特に東京のような都市では大切にしていかなければならない」と崖線の価値を訴え、対談を総括しました。

その後、環境にまつわる8名の討論者が登壇し、パネルディスカッションが繰り広げられました。崖線の魅力を伝えるプロジェクト「はけの学校」を展開するNPO法人グリーンネックレス代表理事の土肥英生氏は「現代における崖線の価値を共有しなければならないが、伝えきれているかという課題はある」と発言。これに対して、国分寺地下水の会に所属する藤木千草氏は「現場で気づいたことを行政に提言していくことが重要である」と、見解を示しました。

最後に、コーディネーターを務めた東京経済大学地域連携センターの尾崎寛直運営委員長(経済学部准教授)が「行政と市民が崖線の価値を共有できるような仕組みを考え、未来へ投資していかなければならない」と総括し、シンポジウムを締めくくりました。


取材:学生記者 現代法学部4年 田中紘夢

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