東京経済大学

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「福祉論a」で若年性認知症の当事者が語る

[2017.07.17]

西下彰俊本学現代法学部教授が担当する「福祉論a」の公開授業が2017年7月4日(火)若年性アルツハイマー型認知症を39歳で発症した丹野智文氏(おれんじドア実行委員会代表)をゲスト講師に迎え、東京経済大学4号館D101教室で行われました。

丹野氏は、「若年性認知症当事者としての生き方、社会との関わり方」と題した講義で認知症を発症した当時の様子や会社の理解、その後4年間にわたる「おれんじドア」を軸とする仙台での社会活動などを語りました。
丹野氏は発症時の様子を述べ「もう終わりという思いであった。これからどうなるのかと不安で夜も眠れなかった」その後若年の家族の会に参加し笑顔で過ごしている人々と接して、「たくさんの人々の優しさに触れることが出来た。認知症を悔やむのではなく認知症と共に生きることを選んだ」と若年性認知症当事者としての生き方を語りました。

また丹野氏は「認知症の人は何も出来ないと思って何もやらせない。その結果本人は何も出来なくなってしまう。失敗しても怒らないことが病気の進行を遅らせる」と周囲の人のかかわり方について語りました。

質疑応答では、若年性認知症と診断された場合の家族の対応について「認知症は恥ずべき病気ではなく普通に接することが大切である」と答え、一番支えになったことという質問に対しては「家族の存在である。もし診断直後に独り身であったなら仕事を辞めて家に引きこもっていただろう。子供を学校に通わせるために何とか働こうと思った。仕事をしながら親としての責任を果たせていることが心の支えになっている」と語りました。

この講義を担当している西下教授は最後に「認知症と聞いただけで本人の出来ることを奪わないこと。我々も当事者になる可能性がある。他人事ではなく自分自身のこととして認知症を考えるきっかけにしてほしい」と語り授業を締めくくりました。

取材:学生記者 現代法学部 4年 山口佳佑

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