東京経済大学

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2014年10月

佐野成宏テノールリサイタル

2014年10月31日

昭和34年卒同期会が開かれた同じ10月25日(土)、大倉喜八郎記念 東京経済大学学術芸術振興会主催の「佐野成宏テノールリサイタル」が行われました。佐野さんは、27年前に本学を卒業されたあと、東京藝術大学声楽科に進まれ、イタリアのパルマにあるアリゴ・ボーイト国立音楽院に留学。1996年にテノールソロとして、パルマ・テアトロレージョでデビューされ、その後、2001年にローマ歌劇場でオペラ・デビューを果たされました。そして、いま光輝く声を持ち、存在感のあるテノール歌手として活躍され、東京音楽大学教授を務めておられます。

トスティが作曲した「Malia 魅惑」「Rosa 薔薇」「La serenata セレナータ」をはじめとする9曲はどれもすばらしく、至福のひとときを感じさせるものでした。また、「初恋」「ふるさと」「落葉松」といった日本を情緒たっぷりに歌い上げられたときは、まったく趣の異なったものとして心の中にまで響きわたりました。さらに、アンコールに応えて披露されたナポリ民謡も、それはもう非常に美しい声で、聴衆を圧倒したのではないでしょうか!

佐野さんの魅力的な歌を聴きながら、私自身の胸中には、かつてローマに留学した頃の友人たちのことが走馬灯のごとく浮かび上がってきました。最初に見たオペラは、ローマ歌劇場でのもの。料金が一番安価な最上階の席で身を乗り出すようにして見たことをなつかしく思い出しました。

日本ではまさに非日常的なハレの場として受け止められているオペラは、ちょっと映画館に行くこととさほど違わない感覚で、イタリア人の生活にはなくてはならぬ一つの「日常」。そんな両国の違いも再確認させられたのです。


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昭和34年卒同期会

2014年10月29日

10月25日(土)、国分寺キャンパスの6号館7階の大会議室において、昭和34年卒同期会の55周年記念会が行われました。55年前の大学には、現在の1号館もまだ建設されていませんでした。つまり、いまあるすべての校舎は、同期会に集まられた方々の大学時代にはなかったものばかりなのです。初めて同期会に参加された人には、まるでタイムマシーンに乗って訪れた別世界であったかも知れませんね。
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海田恭敬さんによる開会の辞のあと、物故者を追悼するための黙とうを経て、岩本 繁理事長、私、潮来克士葵友会副会長のあいさつが続きました。そして、乾杯のあいさつが終わると、場は一気に盛り上がりムードに。

いろいろな方々との間で、会話の花が咲きました。

佐藤初司さんからは、英語を学ばれた三木健嗣先生にまつわる学生時代の思い出話をうかがいました。「スチーブンソンの小説『宝島』を原語で読みなさい」「辞書は引くものではなく、読むものですよ」...。ちなみに、彼は「英語の力が買われて、日立に就職できた」そうです。

河野節夫さんは、ゼミで簿記や原価計算の指導を受けられた長島文道先生と、吉祥寺で学友たちと一緒の食事会に何度も参加してくださった箕輪錬一先生についての思い出を話されました。

長谷川貿易の代表取締役を務めておられる長谷川鶴一さんは、米軍基地で英語力に磨きをかけ、英語ではだれにも負けないという自信をつけられました。卒業後、10年間のサラリーマン生活を経て、起業されたそうです。ときどき、読売新聞の社説を自分で英訳し、あとで公表される英訳版と比較をするのが、楽しみの一つになっているとか。

にぎやかな会は、國吉昌良さんの閉会の辞によってお開きとなりました。5年後のホームカミングデーに開催される予定の卒業60周年の記念会での再会を祈念して、参加者の皆さんは帰途につかれました。

税理士葵会

2014年10月24日

大倉喜八郎 進一層館の竣工式と大倉喜八郎の銅像の除幕式が行われた2014年10月18日、同じキャンパス内でもう一つの会がありました。それは、税理士葵会の第8回定期総会です。税理士葵会とは、東京経済大学を卒業された税理士の皆さんの組織です。
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東京経済大学の特色の一つとして、業界別卒業生組織と、それらによる学生たちへの就職支援が挙げられます。税理士葵会のほか、葵マスコミ会、葵流通界、葵金融会、大倉公認会計士会といった五つの組織があります。

その日は、定期総会のあと、現役のOB・OGが税理士をめざす学生に対して相談に乗る進路相談会が開かれました。参加した学生は、OB・OGの話を熱心に聞き入ったようです。その後、税理士の岩下忠吾先生を講師にした「相続税の実務、相続の受け方・聴き方・遺族へのお願い・リスクの配分」という研修会がありました。私が出席したのは、午後4時から始まった懇親会になってからのことですが、そこでは、学生たちや、税理士の方々となごやかに話をさせていただきました。卒業生と学生が入り混じって歓談している光景は、実にうれしいものです。先輩たちの話に刺激を受けて、一人でも多くの学生が税理士にチャレンジしてほしいですね。

2015年度から3年間、「東京税理士会大学寄付講座」の開講が決まっております。多くの学生たちが聴講し、将来への夢の実現に役立てていく機会になることを願っております。

2014年10月18日

2014年10月21日

明治を代表する財界人の一人である大倉喜八郎。彼によって1900年に創設された大倉商業学校は、東京経済大学の前身です。その大倉翁の銅像除幕式が約300名の参加者を迎えて、10月18日(土)に行われました。岩本 繁理事長のあいさつでは、銅像の意義や銅像の建立に至るまでの経緯が披露され、今回これに関わられた多くの方々に対する謝辞が述べられました。

威風堂々とした銅像の高さは2メートル。台座も2メートルあります。その背景にあるのは、「大倉喜八郎 進(しん)一層(いっそう)館」。長きにわたって親しまれた旧図書館が装いも新たにお披露目されました。銅像の色合いは、進一層館の外観にうまく溶け込み、見事にマッチしているのです。そして、台座には、「建学の精神」であり、チャレンジ精神を意味する「進一層」という言葉が揮毫(きごう)されています。

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今回の改修計画にあたり、ご協力いただいた卒業生をはじめとする皆さんに感謝いたします。

除幕式のあとに開催された村上勝彦名誉教授・元学長の講演の演題は、この日に最もふさわしいのではないでしょうか。「大倉喜八郎の人生観と進一層」であるからです。近年における大倉喜八郎に対する社会の関心から始まり、喜八郎の人生観と進一層の精神が、わかりやすく解説されていきました。

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参加された方々には、大倉喜八郎に関する記念品が配布されました。そのひとつは、新潟テレビ21が発行し、村上名誉教授が監修された『新発田が生んだ巨人 大倉喜八郎の生涯』という冊子です。巻末には、「われ頓着せず 大倉喜八郎の生涯」というタイトルのDVDがセットされています。いずれも、新潟テレビ21が開局30周年を記念して2014年3月に放映された特別番組「われ頓着(とんちゃく)せず~大倉喜八郎 近代日本の商人魂(だましい)」をもとに作成されたものです。
もうひとつは、東京経済大学史料委員会編の『大倉喜八郎かく語りき』です。その本のなかでは、建学の精神である「進一層」や「責任と信用」といった言葉の由来、大倉商業学校創設の目的、同校の伝統として指摘されてきた「実学教育」や「英語重視」の理由などが大倉翁自身によって平易な言葉で語られています。

これからは、多くの学生や卒業生がこの銅像をバックに記念撮影をされる機会も多いのではないでしょうか。そのときには、台座に示された「進一層」の意味もまた、心にとどめていただきたいという思いを新たにいたしました。

2014年10月18日。本学の関係者にとってまさに「進一層」の一日でした。

「獅子の会」集結

2014年10月16日

10月11日(土)、昭和44年卒業同期生45周年の集いがありました。44年卒なので、略して「獅子の会」と呼ばれています。卒業生の会と言えば、全国で55の地域支部を持つ葵友会を思い浮かべるのですが、職場組織、体育会のOB・OG組織である葵体育会、業界ごとの組織などがあり、どれも活発に活動されています。そして、ほかにも、44年卒の会のような同期会が催されているのです。実に多様ですね。
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若松伸二実行委員長の開会の言葉のあと、学長として大学の近況報告を行いました。葵友会副会長の畑幹雄さんによる乾杯のあいさつが終わると、いくつかのグループごとに、歓談が始まりました。五年ぶりの再会。にもかかわらず、ほとんど方々が顔見知りのせいもあってか、会は、直ちに盛り上がりムードになっていきました。
余興として盛り込まれたスウィングジャズ研究会による演奏には、じっくりと耳を傾けられた面々も、落語研究会による落語と演芸には突っ込みとジョークの連続技で接しておられました。演技をする方と観客との相互の言葉のやり取りは、圧巻でした。事前の打ち合わせはなかったと思うのですが...!
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60歳までは順風満帆のサラリーマン生活を送っていたのが、突然退職を余儀なくされ、大きなショックに見舞われた。しかし、いまの社長のはからいで同じ職場に復帰を果たし、取締役としてかつて以上に頑張っておられる男性。
北海道・札幌を拠点にチョコレートの製造販売を幅広く行っておられる山崎公司さん。
福生市の市議会議員を務めながら、趣味で、ジャズ演奏(ドラムをたたかれるとか)、アマチュア無線、パソコン(昭和60年から)などを楽しんでおられる杉山行男さん。

いつもながら、この場での紹介数は限られているのですが、多くの方々と会話を楽しませていただきました。

考えるスポーツ、考える体育会をめざして

2014年10月06日

9月27日(土)「『考えるスポーツ、考える体育会』をめざして」という表題で、学長講演会を行いました。主催してくださったのは、本学体育会の卒業生組織である葵体育会です。講演の聴衆は、体育会の学生をはじめ、葵体育会の皆さんや各部の指導者などで、約140名でした。
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趣味で長年、硬式テニスとゴルフをやっているとはいえ、私の実力はとても上級者とは言い難いレベル。現役の学生からすれば、「初心者」に近いといっても過言ではありません。だから、素人がいったいなにを言うのかといったお叱りを覚悟の試みでした。

では、そのような私がいったい、なぜスポーツについての講演なのでしょうか?それは、本学に入学され、スポーツに携わっている学生たちに私なりのメッセージを伝えたかったからです。スポーツのおもしろさを再確認して、部活動を通じてさまざまな能力を鍛え上げ、体育会に入って本当に良かったと思えるような経験をしてほしいという願いです。

講演は、次のような構成の資料に基づいて行われました。
はじめに
1 これまでのスポーツ論とその問題点
2 「考えるスポーツ、考える体育会」をめざす理由
3 三つのレベルでの取り組み方
4 練習と試合における取り組み
おわりに

伝えたかった点は、次の四点でした。
①学生たちは、豊かな能力を持っている。学生たちの能力は、生まれてからの学びや経験によってのみ決まるものではない。生まれた時点で、すでに用意されている。それは、何万年何億年という長い間に熟成された「過去の遺産」であるからだ
②スポーツ力とは、脳による「技の記憶」にほかならない
③脳の機能・仕組みを理解し、それをうまく活用した「練習方法」や「試合に臨む姿勢」「チームのマネジメント力」を確立させてこそ、強い個人とチームを作り上げることができる
④スポーツを通じて、さまざまな「生きていく力」を学び取ることができる

市民大学講座

2014年10月02日

国分寺市教育委員会と本学が共催する市民大学講座の開講式が9月27日(土)に行われました。33回目に当たる今回は、国分寺市の市制施行50周年という記念すべき年に行われるものです。井澤邦夫国分寺市長、私、富山謙一国分寺市教育委員会委員長、手塚 眞東京経済大学生涯学習推進委員会委員長の四名が、それぞれの立場から市民大学講座の意義や内容についての挨拶を行いました。
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そこで、私のあいさつの一部を紹介してみたいと思います。

...広島県の庄原市で地域おこしに携わっている人々の間では、「高齢者」のことを「高い」という字の高齢者ではなく、「光」という字を使った「光齢者」と呼んでいるそうです。それは、人生経験が豊富ないわば「生き方の名人」であるからだそうです。本日、この場にご参加いただいた方々のなかにも、たくさんの「生き方名人」がおられるのではないだろうかと推測しております。この市民大学が、皆様方の知的な好奇心を刺激し、「生き方名人」になっていく、あるいはさらなる磨きをかける機会になりますことを祈念しております...。

今年のテーマは、「現代社会を考える2014」。「地球温暖化にどう取り組むのか」「グローバル・ファッションビジネスの現代的課題」「西欧の近代と日本の近代」「物理学者寺田寅彦の随筆を読む-災害と人間の特性について考える」「韓国はなぜ『低福祉低負担』を選択したのか?」「3Dプリンタをめぐる現状と課題」「日本の平和・安全保障-集団的自衛権行使の問題をめぐって」という7つの講義が行われます。実に幅広いですね。しかし、いずれも、現代社会を理解するうえで不可欠な切り口となっています。市民大学のだいご味は、そうした多様な話を聞き手の皆様方がそれぞれの関心や興味に基づいて、一つの視点にまとめ上げていくことと言えるかもしれません。
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申し込まれた方はおよそ193名。一人一人の方にとって、考えるためのヒントや実践のためのきっかけになれば幸いです。

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