東京経済大学

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2014年11月

緊張、のち安堵

2014年11月26日

パワーポイントを使ってプレゼンテーションを行う学生たち。緊張した面持ち。表情には硬さがあるものの、説明はたいへんわかりやすい。ポイント整理もうまくこなしていく。学生たちは、感じたこと、思ったことを次々に述べていく。「相手の立場で考える気配りと心配り」「クレームにも感謝」「相互理解→情報共有→協働」「大切なのは、傾聴力」「仕事のやりがいを見出した」「問題を先延ばししない」「どんな仕事からでもなにかを見出すことができる」「信頼関係を築くのはむずかしいが、壊してしまうのは簡単」...。

話し終わったあとには、例外なく、任務を達成した安堵の表情が。おそらく、その日に至るまでには、学生たちの多大な努力と、4名の教員たちの熱のこもった指導があったことでしょう。

時は11月19日(水)。場所は、1ケ月前にオープンしたばかりの大倉喜八郎 進一層館。地域インターンシップの成果報告会が開催されたのです。地域インターンシップは、国分寺地域の産学官の地域連携によって生まれました。今年はちょうど10周年。当日は、井澤邦夫国分寺市市長にもお越しいただき、ご挨拶を頂戴しました。「地域インターンシップ10周年を振り返って」というテーマで、ミニフォーラムが行われました。上述のプレゼンテーションは、その後に実施された成果報告会でのこと。
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これまでにこの事業を通じて育っていった学生は、400名を超えます。彼らが実習先で感じたことは、各年度の実習報告集にまとめられています。そこには、挨拶、マナー、目標、仕事への理解、笑顔、集中力、現場でのコミュニケーションの大切さ、アイデア、積極性、働き甲斐...など、仕事をするうえで、大切なことのほとんどが記されております。インターンシップは、多くの学生にとっては、まさに「仕事との最初の出会い」。将来、仕事のことでさまざまな悩みや不安を抱えることになったとき、初心に帰るという意味で、是非とも参照し続けていただきたいものです。そして、学生たちが人間的な成長を加速化させる貴重な機会を与えてくださった国分寺市役所をはじめとする各企業の皆様方には、心からお礼の言葉を申し上げたいと思います。

50周年と30周年

2014年11月14日

11月8日(土)、10月18日にオープンしたばかりの「大倉喜八郎進一層館」で、経営学部50周年、経営学研究科30周年を記念するシンポジウムが行われました。テーマは、「少子高齢化への企業イノベーション-明日への経営戦略・マーケティング戦略を探る」です。

パネリストは、サミット株式会社代表取締役社長の田尻一様、三菱食品株式会社執行役員マーケティング本部長の原正浩様、花王カスタマーマーケティング株式会社執行役員流通開発部統括部長の堀康人様、本学経営学部長・日本広告学会会長の岸志津江教授の四名。モデレーターを務めてくださったのは、本学名誉教授で、公益財団法人流通経済研究所名誉会長の宮下正房先生でした。

シンポジウムの前半は「各業界を取り巻く環境変化と現状」、後半は「今後の方向性・戦略・新機軸」という2部構成。セクションごとに、パネリストから発表があり、モデレーターによる論点整理が行われました。

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企業の最前線で陣頭指揮をされている方々による発表は、たいへん刺激的なもの。少子高齢化をはじめとする厳しい経済環境のなか、知恵と工夫を総動員しての戦略と方向性が示されました。学生を含めた300名ほどの聴衆の皆さんにとっても学ぶところが多かったのでないでしょうか。

周年行事には、二つの目的があります。一つは、過去を振り返り、現在に至るまでの先人の方々の苦労と努力に敬意を示すこと。そして、もう一つは、その行事を契機に、これからの未来を考える機会を提供することです。競争環境の大きな変化のなかで、企業がどのように対応しておられるのか。この日のシンポジウムは、企業における具体策・戦略・ビジョンを考えるなかで、同時に本学の未来をも考えていく契機という意味でも意義深い企画になったように思いました。

学生と卒業生―葵流通会の総会

2014年11月11日

11月7日(金)、アルカディア市ヶ谷で葵流通会の総会・懇談会が開催されました。新見邦由 葵流通会会長のあいさつ、右澤信一 同会幹事長の活動報告に続いて、私の記念講演がありました。演題は、「大学改革の取組み」。ポイントは2つです。一つ目は学生たちの能力観の変革、二つ目は教学改革です。すでに同様のコンテンツを『東京経済大学報』(2014年9月発行)にまとめてありますので、その資料を補足する形で30分間、話をさせていただきました。記念講演では、一つ目の点、すなわちこれから就職活動に飛び込んでいこうとしている学生たちに対するメッセージに所要時間のほぼ三分の二を当てました。その内容とは、①多くの学生たちが考えている「能力観」の見直し方、②生まれたときにすでに潜在的に持っている「豊かな能力」を社会で活躍できるレベルに鍛え上げていくためのコツ、③就職活動で最も必要な「自分自身を知るための具体的な手法」です。
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今年で13回目を迎える総会・懇談会ですが、醍醐味は、なんと申しましても、総会あとに行われる懇談会!といいますのは、流通業界に就職されている卒業生および現役の学生たちとの交流が行われるからです。今年は、69名の卒業生、15名の内定者、115名の学生が参加しました。ちなみに、このイベントも、本学が誇る特色の一つで、卒業生による現役の学生たちへのアドバイス・支援の場となっております。

大きなパーティーに慣れないせいか、また、見ず知らずの先輩に声をかけることに躊躇しているせいか、最初のうちは、おとなしくしていた学生たち。しかし、すぐに卒業生をめがけて殺到する光景があちらこちらで見られるようになりました。

「在学中に、卒業生の方から力を貸していただきました。恩返しのつもりで、後輩たちにアドバイスをしたい」という内定者からの一言。とてもうれしい気持ちになりました。この会がめざす本質がそこにあらわれているように思えたからです。

どういう学生を採用したいですかという私の質問。それに対して、「挫折を経験し、そこから立ち上がった人。自分の弱点をどのように克服したのかをきちんと言える人」という答えがある卒業生から返されました。

葵流通会の創設時の会長である岡本美彦さん(高島屋OB)、初代幹事長である島田茂さん(伊勢丹OB)をはじめ、会の発展に尽力された幹事の方々の元気なお姿にも接することができました。この会はまた、流通業界で活躍された卒業生たちが久方ぶりに互いに元気な様子を確認し、旧交を温めるイベントでもあるのです。

人生いろいろ-卒業後60年同窓生懇親会

2014年11月10日

10月31日から11月2日にかけて、大学祭が行われました。なんと115回目の大学祭です。本学の大学祭は、葵祭と呼ばれています。

葵祭の開催で盛り上がっている11月1日(土)、恒例のホームカミングデーが実施されました。そして、多くの卒業生が来校されるこの日に合わせて、卒業後60年を迎えられた昭和29年卒業生の同窓会、葵友会主催による映画解説者・小澤正人さん(昭和52年卒)の記念講演会「日活青春映画の舞台となった東京経済大学」、退職された教職員の懇談会などが行われました。ここでは、卒業後60年同窓生懇親会について、記しておきたいと思います。
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理事長と学長のあいさつが終わり、自己紹介に移りました。本当に、いろいろな人生がありました...。

「兄が大倉高等商業学校を出た関係で、本学に入学しました。卒業後、保険会社に勤め、現在も代理店をやっています」
「東京オリンピックのころ、沼津で養鶏を営んでいました。オリンピック開催中、沼津からオリンピック村に何度も卵を運びました」
「在学中に、バスケット部を創部しました。卒業後、証券界に勤務したあと、40歳で退職。麻布でコーヒー店を30年やりました」
「学生時代に始めた株式投資をいまでもやっています。元気のもとです」
「バレーをやりました。当時は素足で試合をやったことも。県のバレーボール協会の役員を務め、東京オリンピックでは、ラインズマンをやりました」

久しぶりに本学を訪れた卒業生の皆さんは、この2~3年の間に大きく変化したきれいなキャンパスに驚かれたようです。そんな皆さんに次のようなメッセージを述べました。

「卒後60年の皆様、本日は、ようこそお越しくださいました。人生の先輩方を前にして失礼であることは十分承知の上なのですが、『ようこそ』という言葉とともにもうひとつ、久方ぶりに母校に帰ってこられた皆様方を歓迎するのに最もふさわしいのではないかと思う言葉、『おかえりなさい』と言わせてください」
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なお、葵祭の本祭には、昨年を大きく上回る約1万1200人の来場者がありました。

スピーチにチャレンジ!

2014年11月06日

人の前でスピーチなんて、とてもできそうもない。
そう思っているかもしれないあなた。
でも、大丈夫。ちょっとしたコツをつかめば、だれでもできるようになるのです。
勇気を出して、チャレンジしてください。

そのような私の呼びかけに応えて学生相談室サロンに集まってくれたのは10名の学生と5名の学生相談室のスタッフの皆さん。10月29日(水)のことでした。
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まずは、スピーチのコツをつかむためのファースト・ステップから。
ファースト・ステップとは、「うまく話さなければ...」とか、「うまく話せないかも」と思い込まないこと。むしろ、話ができることの「ありがたさ」を認識すること。話ができる力は、何万年何億年という長い年月をかけて人類が獲得してきた「過去の遺産」。それが皆さんの一人一人にインプットされている! それが私なりのファースト・ステップなのです。

セカンド・ステップは、3分間スピーチの実践です。まずは、これから話す内容の「テーマ、話すトピックスを二つ」考え、それをノートに書いてもらいました。こうして、話の全体像あるいはストーリーを組み立ててもらいました。いよいよスピーチの始まりです。本日の出来事、昨日の話、自己紹介、趣味、故郷、通っていた高校の話など、テーマは、いろいろ...。でも、ちゃんとテーマがあって、ポイントが二つという私の注文・条件を、すべての人がクリアしました。すごいですね!

でも、ここで満足しないで、もうちょっと先に行ってみましょう。そうです、サード・ステップが待っているのです。次も、同じようにテーマとポイントを二つ書いてもらいました。所要時間も5分間。しかし、今度は、「一つ目のポイントと二つ目のポイントの関係についても考えること(例えば、「大きい」と「小さい」といった逆のこと、「赤」と「黒」といったコントラスト、時間の経過など、なんでもOK)と、「最後にまとめを入れること」という注文を付けました。はたして、成果のほどは...。

それは、終わったあとの参加者の皆さん方の笑顔に表れていたように思います。そこで、得た「スピーチ力」と「構成力」を、今後の生活のいろいろな場面で実際に活用している皆さんの姿を思い浮かべながら、「わーくしょっぷ」を終えました。
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産学連携に関する協力協定

2014年11月04日

10月27日(月)、産学連携推進のための協力協定の締結式がなごやかな雰囲気のなかで行われました。連携を一緒に進めるパートナーは、多摩地域を中心に精力的に事業を展開されておられる多摩信用金庫さんです。締結式に出席するために、八木敏郎理事長をはじめ、齊藤裕之常勤理事、長島 剛価値創造事業部長、中村隆生国分寺支店長が来校されました。締結式の模様は、5つの新聞紙上で取り上げられました。
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締結に向けての直接の契機は、本学教員が行った多摩地域の中小企業に関する研究調査です。それをベースに、7月に共同でシンポジウムが開催されたのです。テーマは、「飛躍する多摩のものづくり企業-地域産業の活性化と挑戦する経営者」。さらに、14年10月以降、多摩信用金庫の協力を得て、本学経営学部で「多摩地区中小企業の講演会」が実施されております。
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いま、経済のグローバル化、人口減少という、これまでにはない時代環境の下、地域の活性化は、日本にとって大きな課題になっております。東京経済大学の知識・人材、学生たちの柔軟な発想が、多摩信用金庫が精力的に行っておられる実践活動と結びつく。そうした国民的な課題にむけても、なにがしかの貢献が果たせる。そのような大学でありたいと思いつつ、協定書に署名いたしました。

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