東京経済大学

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2017年5月

「学び」に卒業なし

2017年05月25日

大学生たちには、卒業要件となる単位数が定められています。所定の単位を取り終えると、卒業式が待ち受けています。しかし、本来、「学び」には、終わりというものがありません。人は皆、人生のさまざまな局面において、「学び」という行為を続けていきます。

本学の教室で35年近くもそうした学びを組織的に実践されている組織があります。欅友会(きょゆうかい)です。国分寺市と本学が主催している市民大学講座の卒業生が母体となって創設されたのが始まりです。その学習会は、市民大学の講座が開設されない1月から7月にかけて行われています。2017年度のテーマを見てみますと、クラシック音楽、国際金融システム、国際紛争・テロ、巨大ブラックホール、健康寿命、マイナス金利、社会福祉・社会保障、安全保障、太平洋戦争、映画と、実に多様です。本学の教員も講師として多数の方がかかわっておられます。

5月20日(土)、欅友会の会員懇親会が行われました。増田保武会長に続き、私も、国分寺の井澤邦夫市長とともに、来賓としてあいさつをしました。高度成長を経験した世代の「大きな幸せ」というテーマで次の三点についての話をしました。「『貧しい社会』から『豊かな社会』への変貌をリアルタイムで経験できたこと」「自分の意志で自分の進路を決めることができる社会で暮らしていること」「ごく普通の人にも、字を書き、学ぶことができる時代に生きていること」の三つがそれです。
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参加者の関心を引き付けたのは、本学4年生の伊藤伴さんによる「エベレスト登頂談」でした。小学校時代からの夢であった高い山への登頂を長い年月をかけてやりとげた伊藤さん。一時、エベレスト登頂の日本人最年少記録を樹立させました。次の目標は、導いてくださった先輩たちへの恩返しとして、次に続く人に貢献することだそうです。ただ「登りたい」という気持ちでチャレンジしてきたことが、多くの人への励ましにもなっていることを知って驚いたという話も披露されました。そのような伊藤さんの活躍ぶりに対する欅友会の皆さんのまなざしは、どこまでもおだやかで、あたたかいものでした!
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お題本は『書店ガール5』

2017年05月22日

5月15日(月)、図書館で読書会が行われました。対象者は学生と教職員。参加者は7名でした。私が選んだ本は、碧野 圭『書店ガール5』(PHP文芸文庫、2016年)。書店員という仕事の中身・悩み・喜びなどを描いた作品です。テレビドラマ『戦う! 書店ガール』(フジテレビ系)の原作でもあります。

最初にどのような段取りで、読書会を進めていくのかについて、簡単に説明しました。
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まずは、参加者の自己紹介を兼ねて、参加された方々にこの本に対する印象・感想を述べていただきました。

次に、配布したレジュメ(資料)を見ながら、私が説明。具体的には、①『書店ガール』シリーズのこれまでの内容とは、②『書店ガール5―ラノベとブンガク』のおもしろさとは、③この本の内容を参加者の実際の生活のなかでどのように生かしていけばよいのか、④お仕事小説とは、どのようなジャンルの小説なのか、といった四点を述べました。本は、読んで楽しければそれで良いわけですが、学んだことを実際に活用することもまた、読書のさらなる楽しさにつながっていくのではという考えから、三つ目のポイントについても考えてもらいました。

そして、参加者の意見を再度お聞きしました。今度は、③のところで指摘した発表・プレゼンの仕方を参考に、「テーマ→二つのポイントに整理すること」を念頭に置いて意見を披露してもらいました。
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最後は、参加者の皆さんからの質問タイムでした。

出された意見・感想のいくつかを私なりにまとめてみました。「作られてから売られるまで、本が織りなすドラマ性を感じました」「人間のさまざまな感情の根底に、それぞれの合理性があるのですね」「仕事を描いた作品がたくさんあることを実感しました。キャリア教育の教材にもなりえるのでは」「企画に若い人を巻き込んでいくときに参考にできそう」...。

世の中にはたくさんの仕事・職業があります。しかし、その内容・働いている人の悩みや喜びなど、部外者にはもちろんのこと、当事者にとっても客観的に理解することには、むずかしいところがあります。そうしたことを理解できる格好の素材となるのが、「お仕事小説」です。キャリア教育にも、大いに役に立つのではと考えています。

新聞会によるインタビュー

2017年05月19日

2017年5月12日付けの『東京経済大学新聞』第511号に「学長に対するロング・インタビュー」が掲載されました。テーマは、私の研究分野。インタビュアは、東京経済大学新聞会の編集局長・濱田貴浩君でした。記事は、特定の研究分野・テーマを選ぶことになった経緯、研究内容、そのおもしろさなどが紹介されています。東京経済大学新聞会のHPからでも、インタビューの記事を見ることができますので、是非ともご覧になってください。インタビューを受けたのは、4月24日(月)のこと。私にとっては、これまでの自分自身の研究活動を回顧する非常に良い機会となりました。濱田君には感謝したいと思います。
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私の研究遍歴を振り返ってみますと、なんといってもメインテーマは「近現代イタリア経済史」です。具体的には、19世紀末から20世紀初頭におけるイタリアの近代化の経済的基盤の形成を探ることです。しかし、それなりに長い研究生活ですので、それ以外にも課題を設定して取り組んだ領域が三つほどあります。

一つ目は、人類の誕生以前の生物の進化を包摂した「トータル・ヒストリー」を描くことでした。「人間の生き方に寄与できる経済史」「先史時代や進化の問題を視野に入れた歴史像の構築」をめざしたのです。二つ目は「経済小説」。多くの作品を読み、おもしろい経済小説を発掘し、そのおもしろさを解説することです。そして、三つ目は、この記事では登場しませんが、「クルマの過去・現在・未来を描くこと」になります。いずれの分野でも、著作の形にすることができたのは、やはりうれしいことだと認識しています。

5月16日(火)、『東京経済大学新聞』第511号を学長室まで持参してくれた濱田君に私の方からショート・インタビューを行いました。
「Q:新聞会の活動のどのようなところが楽しいですか? A:いろいろな人と会えること。紙面の構成を考えるのもおもしろいです」
「Q:学生たちへのメッセージをお願いします! A:いろいろな分野で学生たちが活躍しています。そうした多様な活躍を知ってほしいです」

連休返上とも想像できそうなハードなスケジュールのもとで、新聞の制作に尽力された濱田君はじめ、新聞会の皆さん、お疲れさまでした。

入試特待生との懇談会

2017年05月16日

2017年5月10日(水)、入試特待生と大学役職者との懇談会がありました。新入生の特待生のみならず、2年次以降も継続して特待生になっている学生、役職者の教職員、学生委員の教員など、およそ75名が参加しました。以前は、昼休みの時間帯に決められた席に座る形で行っていたのを、昨年から夕方の時間帯に立食形式で行うようになっています。

学部ごとにつくられたテーブルの周りに、教職員と学生が集まりました。最初のうちは、あまり会話がありません。学長のあいさつと出席者の紹介が行われたあと、会食・懇談の時間になって初めて、言葉の交流が本格化しました。未成年者が多いものですから、飲み物はもっぱらソフトドリンクです。
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一般的な傾向を言えば、教職員に自ら話しかけようとする学生は少なく、多くの場合は、教職員から学生へ、継続特待生から新入特待生へと、会話の口火が切られるようです。やはり初対面の年配者には、話しかけにくいのでしょうね。

「自分でしっかりと自己管理を行ってください」「授業にはきちんと出席すること」「自分の好きなことに重点的に取り組むと良いのでは」...。継続特待生が新入特待生に対するアドバイスは、そのようなものでした。多くの新入特待生の心に届く言葉だったかもしれません。
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私自身は、経済学部に指定されたテーブルで、3~4名の学生と話をしました。どちらかというと、「講義調」の話になりました。それは、一人の学生がいろいろな質問をし、それに答える形になったからです。ただ、いずれの質問も、本質的というか、私の話の流れに沿ったものだったのです。当の学生は、「自分の長所がまったくわからない」ということでしたが、的を絞った質問ができるいわば「質問力」には感心されられました。

入学されたばかりの新入特待生の活躍を改めて願う機会となりました。
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応援の形もいろいろ

2017年05月08日

5月1日のブログで紹介しましたように、4月29日(土)、戸田公園(埼玉県)へ端艇部の応援に行きました。そして、翌30日(日)には、武蔵村山キャンパスで行われたサッカー部とアメリカンフットボール部の試合を観戦しました。多くの試合を観戦したいと常日頃から願いつつも、なかなか実現できずにきたわけですが、今回は、三つの部の戦いぶりの一端を私なりに垣間見る機会となりました。

一連の観戦のなかで発見できたことのひとつは、「応援にも実にいろいろな形がある」ということでした。以下、点描してみたいと思います。

29日のレガッタ会場では、ゴール直前の激しい駆け引きに、大きな声援を送る卒業生の皆さんが印象に残りました。それはまた、私自身も一体となって声援を送ることができるひとときとなりました。 

30日のサッカー部の試合では、グランド正面の応援席とは異なって、反対側から観戦しました。そこでは、正面の応援席とはまた違った空気が流れていました。多くの観客がいるなか、ある中年のお二人は、折りたたみ式のマイチェアを木陰に置き、座りながら、静かにサッカーの試合を楽しんでおられました。応援しているのが、本学なのか、それとも相手側の明治学院大学なのか、よくわからないほど、悠然と観戦されていました。

逆に、拍手と歌と声援という三拍子そろった大歓声付きの賑やかな応援ぶりを披露していたのは、両校の学生たちです。いいプレイにも残念なプレイにも大きなリアクション付きの応援です。見ていて、とてもほほえましい光景でした。「いいぞ、いいぞ、東経」「トーケイ、トーケイ、われらが母校」......。
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こんなこともありました。足がつって動けなくなった本学の選手に対して水を持って行ってくれた明治学院大学の選手。彼に心の中で「ありがとう!」と叫んだ私。

アメリカンフットボール部の試合では、後輩たちの動きを叱咤激励しながらのアドバイス調の応援がありました。専門的な用語がふんだんに登場するので、全部は理解できなかったのですが、それもまた、現役学生の実力の向上を願う先輩たちの応援のスタイルなのだと思いました...。傍らでは、試合中走り回る息子さんの姿を写真に収められているお母さんの姿もありました。
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余韻を残しながらも、春の一日が過ぎ去っていきました...。

年に一度はこのネクタイで

2017年05月01日

毎年一度は締めることになる、とても素敵なそのネクタイ。黒地にイエローの太線、ブルー細線とイエローの細線が斜めに入り、下部には交差した二本の櫓(オール)がデザインされたもの。本学の端艇部の関係者が愛用するネクタイなのです。そのネクタイを締めるのは、法政大学、中央大学、本学の端艇部が毎年行っているグリーンレガッタの日です。
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4月29日(土)、埼玉県の戸田公園で第27回グリーンレガッタが開催されました。羽貝正美部長と、荒川雅一副部長が教職員レースで奮闘されました。残念ながら、男子舵手付きフォアと女子舵手付きクォドルプルは故障者が出たため、棄権となりました。しかし、男子シングルスカルの萱沼 響さん、女子シングルスカルの木村聖奈さんが見事優勝しました。総合優勝したのは、幹事校の法政大学でした。
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さわやかな風で心地よさを肌で感じることができたその日、応援で訪れた本学関係者は、およそ150名。イエローに二葉葵の校章をかたどったカンバッチの100個も、早々になくなってしまったそうです。

例年のことながら、いつものネクタイをして、応援団のなか歩きまわりました。そして、多くの方々と話をすることができました。あいさつだけの方もいれば、少し時間をかけて話し込む方もおられました。特になにかに追われるということもない休日のひととき、戸田での半日がゆったりと過ぎていきました!

シーズンのスタートを祝福するのが、このグリーンレガッタ。本学のみならず、法政大学と中央大学の端艇部の活躍を祈念しております。
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