東京経済大学

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大学教育の「いま」と「これから」

2017年10月25日

これまで、日本の教育現場では、教壇で話をするのはもっぱら教員・教師でした。学生・生徒は聞き手にまわります。そういうやり方が一般的なスタイルでした。そして、教員・教師は黒板を使い、学生・生徒が板書されたことをノートなどに書き写すのが常だったのです。

ところがいま、教育の世界では、そうしたやり方が大きく変わろうとしています。ひとつの変化は、一方通行的な授業にかわって、双方向、問題解決型の授業に重きをおこうという流れが作られつつあることです。そこでは、学生・生徒にも、積極的に意見を表明し、議論に参加したり、特定のテーマについてのプランをまとめたりするというように、主体的な取り組みが求められるようになっているのです。それだけではありません。教えるのは教員・教師といったこれまでの「常識」をさらに進めて、「学生たちが学生を教えるというピア・インストラクション」という技法も注目を集めているのです。

もうひとつは、インターネットやマルチメディアといったICTの発達に伴って、教材や教育手法もまた大きく変わりつつあることです。教員・教師の話や板書された情報だけではなく、パワーポイントの活用はもちろんのこと、ネット上の情報をリアルタイムで利用したり、あるいはゲームやVRを授業のなかに盛り込んだりする試みが日常的に行われるようになっています。しかも、そのような流れは、教室のみならず、国境という枠を超えて、まさにグローバルな形での広がりを見せ始めているのです。

10月21日(土)、そうした教育の世界における新たなトレンドを、とてもわかりやすく、また体系的にまとめられた形でお聞きする機会がありました。それは、飯吉透教授(京都大学理事補、高等教育研究開発推進センター長)の講演会「教育と職業の未来 21世紀の『知の革命が変える私たちの学びと仕事』です。マサチューセッツ工科大学での教育実践をベースにした講演会には、あたかも「エレクトリック紙芝居」を見ているかのようなおもしろさと奥深さがありました。
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印象に残った問題提起・事案には、「私の仕事、ロボットに奪われますか?」「ロボットは東大に入れるのか?」「VRを活用した職業体験ゲーム」「学生たちがつくる新しい人生ゲーム」「先生じゃなくても、教えられる!」「MOOCの広がりと可能性」といったものがありました。
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