東京経済大学

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学長ブログ「進一層」だより

落語の醍醐味

2018年02月20日

1月20日の葵友会の午餐会において、春風亭柳橋さん、春風亭かん橋さん、桂竹わさんの落語をお聞きする機会がありました。その点は、1月31日付のブログ「午餐会と落語」で紹介させていただいた通りです。

2月17日(土)、同じお三方の落語を再びお聞きすることとなりました。それは、大倉学芸振興会主催の「八代目春風亭柳橋独演会」の場においてでした。柳橋さんの演目は「長屋の花見」と「天災」、かん橋さんは「初天神」、竹わさんは「粗忽長屋(そこつながや)」でした。
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当日、独演会に先立って、冒頭に私が行ったあいさつの一節は次のようなものでした。

...個人的なお話しで恐縮ですが、私は大阪で育ちました。そして、高校時代は、周りの人を笑わせるのがとても好きな人間でございました。いまの私からは想像しにくいかもしれませんが。当時、私の周りではやっていた出し物を半世紀以上の時を経て、二つ紹介させていただきます。

一つ目は、「鮨屋の親父と客の会話」。
「おっさん、よう儲かっているみたいやな?」
「そうですねん。トイレに行っても、手を洗うヒマもありませんわ!」
二つ目は、「高校の先生と生徒の会話」です。
「君、タバコ吸ったら、アキマヘンで!」
「スイマセン」
「どっちなんや!」

いずれも、いわば「一発もの」、あるいはダジャレの域を出るものではございません。しかしながら、落語は違います。落語の噺(はなし)は、一瞬のうちに終わるものではありません。ストーリーがあります。「マクラ-本題―落ち(サゲ)」という、しっかりとした構成があるわけです...。
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そうした構成の素晴らしさこそが、落語の醍醐味と言えるのではないでしょうか? この日の独演会で、そのことを改めて認識させていただきました!

学長室

2018年02月09日

本学の学長室は、国分寺キャンパスの1号館一階の一角にあります。廊下側のドアを開けると、そこは総合企画課の事務室。カウンターで仕切られた手前側をさらに進みと、学長室のドアがあります。

ドアを開けると、まず目に入るのが会議スペース。大きな長テーブルと10個の椅子がおかれています。窓側の棚の上には、いつも季節の花が植えられた鉢が! この会議スペースでは、日常的に各種の打ち合わせ・会合・面談が行われます。個人的にも、会議に向けて考えをまとめたり、資料を整理したりする場合、大きなテーブルをフル活用しています。会議・テーマごとに全資料を広げることも可能になるからです。
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そうした会議スペースとは別に、衝立で仕切られたもう一つのスペースがあります。狭い意味での執務スペースともいうべき空間です。小さめのテーブルと6人がけのソファがあり、奥の方に専用の机と椅子が配置されています。
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その椅子に座って前を向くと、24のテーマごとの資料を整理・収納できる書類立てがおかれています。全学教授会、代議員会、教学改革推進会議といったように、会議体ごと、あるいは大きなテーマごとに資料がまとめられてあります。
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書類立ての右手には、ホワイトボードがあります。なにかを構想するとき、よく使ったものです。いまは、教学ビジョンを作成する際に参考にした資料を一覧できるように多くの資料がクリップで留められています。
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一方、椅子の後ろ側には、本棚がおかれ、本や資料が収納されています。特徴的な点は、大学に関連した新聞記事をテーマごとに整理した切り抜きが配置されていることでしょうか! 大学全般、教育、学生生活、就職、入試といった具合に、テーマごとにファイルが並んでいるのです。過去の新聞記事もパソコンなどで検索できる時代ではあるのですが、新聞の切り抜きが持っている一覧性の魅力には捨てがたいものがあります。ちょっと見たい時には、関連する記事をすぐに見ることができるだけではなく、同じ時期の関連記事も合わせて閲覧できるからです。
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ほぼ4年間、フル活用させていただいた学長室。テーマごとにタイトルをつけて整理したファイルは、百を優に超す数になっています! 振り返ってみますと、そうしたファイルのひとつひとつにも、さまざまな思いが込められているような気がする今日頃ごろです。

午餐会と落語

2018年01月31日

葵友会の新年行事に午餐会があります。この会は、昨年まで大手町にある葵友会のサテライトで実施されてきました。ところが、スペースが限られており、多くの人を収容できませんでした。そこで、もっと多くの方に参加してもらいたいということで、今年から大学構内で実施することになりました。ただし、会場が広くなったものの、果たしてどれくらいの人が来場していただけるのか? 葵友会の鈴木健二会長をはじめとする関係者の皆さんは、やきもきされたのではないでしょうか? また、参加者を増やすために、いろいろ尽力されたのではないでしょうか? そうしたご努力が報われて、当日は、120名以上の参加者が参集されたのです。
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2018年1月20日(土)、その新年午餐会が開催されました。場所は、進一層館ホールです。午餐会に先立って行われたのは、落語会でした。出演者は、春風亭柳橋さん、春風亭かん橋さん、桂竹わさんのお三方。いずれも本学の卒業生です。落語芸術協会の理事を務められておられる柳橋さんは「代り目」、本学の落語研究会を再興されたかん橋さんは「犬の目」、学生時代には公認会計士を志望していたという竹わさんは「悋気の独楽(りんきのこま)」を演目に、参加者にたくさんの笑いを提供してくださいました。柳橋さんは、かつてコミュニケーション学部の客員教授を務めていただきました。きっと楽しい授業の連続だったことでしょう!
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司会役をされたのは、葵友会の磯部文保副会長。学生時代には落語研究会に所属されていたこともあって、わかりやすい解説を披露されました。さすがだと、思わず、うなずいてしまいました。
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第一部の落語会で大いに笑われたこともあって、第二部の午餐会も、笑いに充ち溢れた懇親の場となりました。

「考えるスポーツ」「考える体育会」

2018年01月16日

1月6日(土)、2017年度の体育会年間表彰式および部長・OB・現役懇親会が行われました。表彰式と懇親会については、以前紹介する機会がありましたので、ここでは、当日の表彰式における私のあいさつの一節を紹介したいと思います。それは、「考えるスポーツ」「考える体育会」に関する話でした。
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...「考えるスポーツ」を行うための出発点は、皆さんが素晴らしい「脳」を持っているという事実を再確認することです。「頭が良い人」と「頭が悪い人」の区別はありません。しかし、「考えようとする人」と「考えないで済ませてしまう人」の区別はあるかもしれません。学長としては、東京経済大学の体育会でスポーツをする、皆さんの一人一人が考えながらスポーツをする人になっていただきたいのです。
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次に、具体的にどのように「考えるスポーツ」を実践していけばよいのでしょうか。まず、個人レベルでは、カルテや練習ノートのようなものを作成して、自分のレベルを自分自身で知る、そして目標を設定し、練習に工夫を凝らしてください。ただ、漠然と言われたとおり練習するだけでは、上達はありません。他方、チームレベルでは、チームとしてのシステムを作り、それに基づいた練習・指導・試合などのマネジメントを行っていくことです。そして、指導者レベルでも、「部員をほめること」と「ポイントに分けてアドバイスを行うこと」の二点に留意していただくことをお願いしたいと思います。

最後に、それら三つのことを実践すると、どういった効果があるのかという点についても触れておきます。その過程で養われるのは、世の中で生きていくうえで最も大切な力、すなわち「考えながら物事に取り組んでいく力」です。それは、学生時代にあっては、試験、面接、レポートなどにおいても効力を発揮してくれます。将来的には、皆さんの仕事をする力に結実し、「生きていく力」を鍛え上げてくれるのです。スポーツを通して実に多くのことを学んでいけるのです...。
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私のスピーチ・ポリシーは、たとえ毎年実施されている行事であっても、できる限り毎年話す内容にはバリエーションをつけること。しかしながら、体育会の行事に限っては、これまでもできる限り「考えるスポーツ」「考える体育会」という同じテーマに言及してきています。なぜかといいますと、それだけ思い入れが強く、また何度も繰り返すことによって、できる限り多くの学生たちに訴えたいと思っているからです。将来、「考えるスポーツ」「考える体育会」と言い続けた学長として、多くの人の記録に残るならば、大変光栄なことだと感じております。

竹茂食堂

2018年01月10日

国分寺キャンパスの正門前にある食堂は? そのように問われれば、本学を知る人にとっては、誰しもが竹茂食堂と答えるのではないでしょうか! 現オーナーで本学の卒業生でもある綾部さんは、学生時代のアルバイトで竹茂食堂と出会いました。そこは、当時からオーナーと客との和気あいあいとした雰囲気と、心のこもった料理が売り物の食堂でした。そんな食堂を切り盛りしていたのは、前オーナーのシゲさん。彼の訃報に接した綾部さんが、その心意気を継承されたのが、現在の竹茂食堂なのです。

竹茂食堂の魅力を教えてくださったのは、学生委員長の田島さん。彼が語る三つの魅力とは、なんでしょうか?

一番目の魅力は、オーナーご夫婦が学生たちの良き相談相手になってくださっていること。学生たちに関する話題を実によくご存じで、フレンドリーに接するなかでいろいろなアドバイスもしてくださることです。

二番目の魅力は、学生たちにとって、良き居場所の一つになっていること。常連になればなるほど、気さくに話ができるようになります。「常連ではない学生も、ほかの常連がする仕草を見て、いろいろな暗黙のルールを覚えていくようです。その暗黙のルールが守られないと、たとえ相手が教員、職員、卒業生、社会人であっても、お店からの『熱烈指導』が入るのも、学生には心地よいのかもしれませんね」。
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三番目の魅力は、学生思いのメニューがたくさん用意されており、しかもいわゆる冷凍の加工食品は使用されず、手作り感が溢れた料理が用意されていること。そのうえ、お替り自由のスープが用意されて、加えて、夜は、お代わり自由でご飯を食べられるのです。学生たちにとって、これ以上のサービスはないのではないでしょうか!

顧客の動向を注視して、学生の少ない曜日のサービス企画など、単に味の向上だけではなく、いろいろな戦略を考えられている綾部さん。また、客単価数百円の仕事を通して、いつまでもチャレンジし続けていきたいと抱負を語ってくださった綾部さん。これからも、お客さんに居心地の良い、また真心のこもった空間と料理を提供してください。
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就職活動と「過去・現在・未来シート」

2017年12月20日

12月6日(水)、インターンシップ全体成果報告会が開催されました。本学で実施されているインターンシップのプログラムに参加した学生たちの代表者が、受け入れ機関の方々の前で成果報告を行いました。
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あいにく、学生たちのプレゼンテーションを聞けませんでしたので、ここでは、少し長くなるのですが、当日の学長挨拶の一部を紹介したいと思います。

「学生の皆さんは、これから本格的な就職活動に突入していくわけですが、最も大切なことはなにかといいますと、私は自己認識だと考えております。つまり、他の人の評価もふまえ、『自分はこういう人間である』ということを十分に理解することが肝要なのです。
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では、自己認識は、どのようにすれば行うことができるのか? そこで、自己認識を促すツールとして、勝手に『過去・現在・未来シート』と名付けたものを推奨してきました。『過去にやってきたこと』『現在やっていること』『将来やりたいこと』をA3サイズの紙に書いてもらい、過去・現在・未来という時間軸のなかで自分を位置づけてみることをアドバイスしてきたわけです。学業に関するものだけではなく、習い事、趣味・特技、部活、スポーツ、リーダーシップ、ボランティア、アルバイト、海外経験など、なんでも書き込み、各々の項目ごとに説明を加えてもらいます。具体的には、『何年間続けたのか』『これまで行ったことを数値化するとどうか』『どのような大会に出場し、成績はどうだったのか』『どのような壁にぶつかったのか、挫折を味わったのか』『そのとき、どのように克服したのか』『それぞれの活動ではどのような工夫を凝らしたのか』などです。そして、同じ項目があれば、『過去→現在・未来』もしくは『現在←未来』というようにそれらを線で結んでいきます。過去・現在・未来というつながりを確認するためです。

このシートに基づいて、これまで多くの学生たちにキャリア指導を行ってきたのですが、シートを見るたびに驚かされるのは、学生たちが経験してきたことの幅の広さと奥深さです。そして、この作業を通じて確信できたのは、だれしもが、ほかの人と差別化を図れる自己PRの素材をもっているという事実と、どのような活動からでも自らの能力の向上と自信の確立を図っていけるということです。
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われわれの人生設計は、『過去にやってきたことを未来にどのようにして発展させていくのか』もしくは『将来やりたいことから逆算して、いまやるべきことをいかにして確認するのか』というふたつの方向から行われていきます。いずれの方法でも、突き詰めていくと、自分とはこういう人間だということを理解することができるわけです。

皆さんは、今回インターンシップを通して自分の世界を広げられました。そこで、その経験も生かした自己認識・自己分析にも取り組んでいただきたいと思います」。

葵金融会における二つの講話

2017年12月12日

12月2日(土)、2017年度葵金融会の総会・懇談会が開催されました。畑幹雄会長のあいさつと斉藤寿幸副会長による活動報告のあと、みずほ銀行に勤務されている佐藤邦治さん(平成6年卒)、就職活動を終えられた佐々木郁美さん(現代法学部4年生)による講演がありました。
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佐藤さんは、銀行の役割について簡単に言及され、銀行で働くことの魅力を二点紹介されました。ひとつは、仕事を通しての多くの人との出会いによって、自分自身が成長できること。もうひとつは、企業や地域の活動を支援することにより、文字通り社会貢献ができること。他方、就職活動をする学生たちには、「これまでにやってきたことを単に紹介するだけではなく、会社に入ると、どのような点で貢献できるのかという説明が必要」というメッセージを伝えられました。
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学生の佐々木さんは、自らの就職活動を回顧しながら、就職活動を行う学生たちが参考になることを、①自己分析、②企業研究、③面接対策の三点にそくして話されました。自己分析では、過去・現在を結び付ける「振り返りノート」の活用や、「他人からみた自分に対する評価」を活用することの重要性が述べられました。企業研究では、インターンシップを重視したことと、実際に足を使って企業の雰囲気を知ることが大切だと指摘されました。面接対策では、キャリアセンターで行っている面接対策をフルに活用したことを話されました。そして、就職活動はけっして辛いことばかりではなく、自分の成長を実感できるチャンスでもあったと締めくくられました。
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懇談会の冒頭で行われた挨拶で内定者からは、「来年は、後輩の皆さんがこの舞台の上に立って、下級生に励ましの言葉を述べてほしい」という心温まるメッセージが出されました。それこそは、葵金融会がめざす理想ともいうべき言葉のひとつではないでしょうか!

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