東京経済大学

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国分寺キャンパスについて

国分寺キャンパスの自然環境は、この国分寺崖線を境に北側の武蔵野面上に位置する部分、崖線部分、崖線下の部分の3つに大きく分けられます。

この中で、最も面積が広いのは崖線北側の部分で、大部分の建物はここに建てられています。ここは学生・教職員が活動する主なエリアです。ここでは樹木は植栽されており、正門から続くソメイヨシノの桜並木、葵陵会館前のケヤキ、1号館と2号館の間のイチョウ並木などが人々の目を楽しませています。北側から東側にかけての外構部には、主にヒマラヤスギ、アカマツ、ヒノキ、シラカシなどの常緑樹・針葉樹を中心とした樹木が植えられており、近隣に落葉の影響を及ぼさないよう配慮が行なわれています。

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桜並木

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イチョウ並木

このエリアでは100周年記念館前(現在は新5号館建築のための仮設校舎として利用されています)などに草本性植物が生える広場があり、セイヨウタンポポ、ハルジオン、ヒメジョオン、シロツメクサなどの外来性植物とホトケノザ、ハハコグサ、ムラサキケマンなどの在来植物が混生しています。ここでは頻繁に草刈りが行われており、市街部の空地等で典型的な草本植生になっています。

また、1号館、図書館、第一研究センターに囲まれたエリアには、市街地では見ることのできない植物を植えた山野草園が造られており、ホタルブクロ、ホトトギスといった花が咲いています。

崖線部分は現在では人の影響が最も少ないエリアで、図書館(含む空調設備)と第二研究センターの建物の一部がこのエリアに張り出して建てられている以外は、利用されずそのままに保たれています。このエリアでは、武蔵野の雑木林を構成する中心的樹種であるケヤキ、エノキ、コナラなどが多く見られます。一方、本来の植生ではないヒノキ(過去に植栽されたと思われます)やシュロやトウネズミモチ(人の手によって持ち込まれたものが野生化したと思われます)なども見られます。特にシュロ・トウネズミモチは今後増加する可能性があり、注意が必要です。下草は西側にササが多く、また図書館脇を通って崖下に通じる階段付近には外来種のトキワツユクサの群落も見られます。東側の新次郎池に向かう谷筋の斜面は湿気が多くシダの下草が見られます。このエリアでは、特に周辺部の半分は日が当たり半分は樹冠に覆われるような場所に、現在では里山的環境でなければ見られない草本植物が自生しています。3号館の西側付近に見られるフタリシズカホウチャクソウがその例です。崖線部分の樹林は、人の管理の影響が大きく見られる殿ヶ谷戸庭園、貫井神社境内・弁天公園の林(下草がほとんど刈り取られており、落葉広葉樹の占める割合が低くなっています)と比べると、その景観が異なります。このことは崖線全体で見た時に、この地域の生物多様性を高めていると考えられます。このことからも、このエリアが国分寺キャンパスの自然環境としては最も重要であり、その維持に特に注意を払わねばならない区域であるといえるでしょう。

崖線下の部分は、前述した新次郎池から流れ出る小さな流れの西側から南門付近の広場まで繋がるエリアです。ここには建物は建てられておらず、南端の一部区域が教育用の畑として開墾され野菜の栽培が行われています。新次郎池周辺にはベンチが配され、散策の場として利用されています。このエリアは南に行くほど日当たりがよくなって、様々な種類の草本植物が見られます。春から秋にかけては近隣の子供たちが虫取りの場として利用しているところが見られます。ただし、このエリアも市街地の草地という意味では例外でなく、ヒメオドリコソウ、オオイヌノフグリ、ハナダイコンなどの外来性草本が大きな割合を占めています。

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ムラサキケマン
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フタリシズカ
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ホウチャクソウ
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崖線下の草地とハナダイコン

地域連携・地域貢献