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2006年09月 アーカイブ

2006年09月28日

これはblogじゃない!?

 blogなんて,そんなソフトを導入しなくてもhtmlやスクリプトを自分で書けばいいじゃない。それに,誰かさんのコメントほしいわけじゃない。
 でも,まあ,メモを公開するのは,同時に,こっちの意識を整理できそうだし,情報の共有ツールとしては悪くはないか,と思ったりして。ゼミや授業でも「使える」のではないかというわけで,とにかく設定してみた。今のところコメントできなくしてあるから,日記ってことか。

ubuntuのインストール

UbuntuStrapLogo.jpg
 もう,何度もMacやWinからの乗換を試みているんだけど,やっぱり,あのソフト使うにはこのOSしかないんだよね,みたいな問題が発生してきて,けっきょく,インストールの繰り返し。でも,その「インストール魔(バカ)の話」でも,これから使おうっていう場合には,有効な情報だったりして。というよりは,以前の努力を忘れたりするので,メモを残しておく必要を感じていた,というのが正直なところ。
 で,MacやWinから乗り換える,その先は,やっぱりLinuxでしょう。めぼしをつけたのはubuntuかSUSE。SUSEは,たいていの設定作業がGUIで可能になっているので,とっても便利。ubuntuは,LiveCD起動させるだけで,無線LANもあっさり認識してしまう(それって当たり前,なんてことはない)。数ヶ月前には,しばらくSUSEを使ってみたんだが,今回10.1をインストールしてみたら,ぼくのラップトップマシンのサスペンドが上手く行かなくなっている。そこで,こんどはubuntuに鞍替え。

ubuntuの入手にBitTorrentってなに?

 ubuntuは,CDから起動できるLiveCDにインストーラーが組み込まれている。なので,いったんCDで動作確認した上で,ハードディスクに組み込むという手順。
 ubuntuサイトからのリンクで,LiveCD用のイメージファイルもダウンロード可能だけど,suse同様にBitTorrentっていうファイル共有システムからも入手できる。マシンをオンラインの状態にして,.torrentって拡張子のファイルをBitTorrentのクライアントツールで開き,ダウンロードを始めると,オンラインになっているマシンのファイルから転送してくれる仕組み。最初に,この.torrentファイルをダウンロードした時には,いったい何者?,って思ったので,わざわざこんなこと書いちゃった次第。そんなの,Winnyくらいしか知らなかったよ。検索すれば,すぐに分かることだけど。

ubuntu-powerpcインストール

 用意したのは,iBookG3 800MHzとubuntuのLiveCD。.isoのCDイメージファイルは,適当にライティングツールでCD-ROM化しておいて。MacOS同様にCキーを押しながらLiveCDでubuntuを起動する。どういうわけかLiveCDではAirPort(AirMac)は動作しないが,(後から分かったことだけど)ハードディスクにインストールして起動すれば,最初っから利用可能になっている。LiveCDの設定がおかしい?
 デスクトップのInstallアイコンをダブルクリック。Wellcom画面で「日本語」を選ぶ。Forwardボタンで次に。「どこで利用しますか?」でTokyoを選択。またForward。
ボタンが反応しないときは,一度,ボタンの上から他所にポインタを移動するといいようだ。キーボードレイアウトは,とりあえず「米国」を選択。これも,インストール後に106キーボードを選べるので,JIS配列に修正はできるけど,MacのJISキーボードの割り当てではないから,ちょいと問題もあり。
 「あなたは誰ですか?」でユーザー名を決める。MacOSとは縁を切っちゃうつもりなので,「ディスクの選択」で「ディスク全体を消去する」を選ぶ。インストール準備完了画面でInstallボタンをクリック。このマシンには,LinuxのブートローダーとしてYabootが必要なんだが,それも一緒にインストールされる。インストール完了ウィンドウから,「すぐに再起動する」を選択。しばらくすると,LiveCDが終了してディスクが出てくるので,ドライブから取り出す。エンターキーを押して,作業を続行。
 bootプロンプトが出るので,そのまま待つ。ユーザー名とパスワードを入力して起動すれば,ネットワークも動いている。とりあえず,システム->システム管理->updateマネージャーを起動。再起動の要求が出たりするので,それに従う。あっ,ここは,すでに日本語表記になっていたかどうか,記憶に定かでない。

ubuntu-powerpcのキー割り当て

 特殊キー割り当てなんだが,Brightness (Fn+F1, Fn+F2),Sound volume (Fn+F[3-5]),CD/DVD Eject key (Fn+F12),right mouse click (F12),middle-click (F11)。右クリックがどこにあるか,了解するまでにえらく苦労。しばらくマウスをつないで使ったり(なぜか,音声出力がミュート状態で起動することが多いので,スピーカーのアイコンを右クリック,という動作が頻繁に必要)。Ctrlキーの位置にやや不満はあるものの,刻印のままの位置でコピー(Control+C)&ペースト(Control+V)などの作業をやることに。

2006年09月29日

越後妻有のボルタンスキー

boltanski.jpg
 大地の芸術祭越後妻有トリエンナーレ2006。前回2003年同様に,家族旅行とゼミ合宿と合わせて4泊6日の見学。かなりのファンだね,これは。おまけに,2004年の震災後には,トリエンナーレのボランティア組織こへび隊の活動に,ゼミ生とともにチョイと参加しているし。
 ま,とにかく今回は,2000年第1回目の際に放送された新日曜美術館の番組を合宿先の宿舎で再生しようと,出発前日にDVDへのコピーを試みたんだが,これが,Hi8に記録してある信号が劣化していて,何度も番組を見る羽目に。そうしているうちに,第1回目にボルタンスキーが作った「リネン」って作品が,いい感じに見えてきた。
 その名の通り,地域の人たちが持ち寄った白いシャツや下着が,ゆらゆらと洗濯物状に干されている,ただそれだけ,というより,かなり寂しい感じのものなんだが,新日曜美術館の番組では,あやしい?フランス人のオッチャンに,地域の皆さんが「洗濯物」を託している様子が映し出されていて,けっこう楽しげなんだ,これが。
 そもそも,ボルタンスキーの作品って,どこか,デパートのウィンドウディスプレイでもやっていそうな,お仕事風に見えて好感持てなかったんだけど,この「リネン」は,そういうこけおどしが後退していて,...いや,最初に見た時は「ナニコレ」的な反応だったんですけどね,こっちも。
 ただ,今回2006年の作品は,またまた,ディスプレイのお仕事というか,抽象化し過ぎて世界中どこでやってもOKよ,的な作品に仕上がっている,反面,なんか低予算の煽りもにじみ出ているような。
 受付のこへび隊のメンバーに,「展示空間が暑くって,体育館にいっぱい置いてある扇風機,マジで助かったよ」って話したら,「いや,本当に,観客への配慮で扇風機を置いていると思って帰る方が多くって」という返事。こりゃ,訪れた人にしか分からない話題か。

美瑛町から越後妻有へ

biei.jpg
 今年は,8月末に越後妻有トリエンナーレの見学を目的にしたゼミ合宿を行ない,9月上旬には,ゼミ生有志とともに北海道美瑛町の自然の家へ。美瑛町は,絵に描いたような北海道が実感できる,耕地がうねうねと続く美しい丘の町だが,自然の家がある二股地区は,ちょうど,丘に挟まれた谷間にあたる。廃校になった小学校を再利用した宿舎は,まだまだ立派な建物。なのだけど,過疎化は進行しているということか。
 この自然の家の中には,学校時代の名残や記念品がいっぱいあるのだけど,そこで目に留まったのが,模造紙?に描かれた,このエリアの「大きな地図」。2種類あって,どちらも,フリーハンドで道路を描いて,その線の両脇に,世帯名が入ったネームカードが貼り付けてあるという代物。正確な制作年は覚えてないが,やはり,古い方が,より多くの世帯名が入っていた。比較的簡単な地図なんだけど,自らの地域を再認識するためか,しっかりガラス張りのウィンドウの中に保存されている。
 そもそも,自然の家にやってきたのには,物見遊山の気分も多分にあるのだけど,この美瑛町で我々アート系?ゼミが活動できる分野はないか,という考えもあってのこと。それで,この地図作成というリサーチ活動に注目した。
 すでに,地図作成系のアート&リサーチ活動としては,北九州のgallery SOAPを中心に,毛利嘉孝と宮川敬一らsecond planetが行なっているRE/MAP Projectが知られている。地域の地図作成というのは,まさに,小学校の授業などで経験済みかも知れないけれど,そうした行為は,地域の社会関係や歴史などを再認識する,もしくは,再構成する出発点となる可能性はありそうだ。
 それで思い出したのは,先月見てきた越後妻有トリエンナーレ。震災を経た今回は,地域の特産品を企画して,そのプランを民家の中で展示したり,その記憶を探るかのように,地域の皆さんの所蔵写真を集めて見せたりと,そんな作品が多かったが,どうも,なかなか地域の社会関係が見えてこない,その場限りの企画,という印象の展示が多かった。建築やアート系大学・専門学校の専攻や研究室単位での参加も多く,それなりに組織的な活動ができたはずだろうに。まあ,結果を語るんだったら,せめて3年後に,ってことか。

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