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越後妻有のボルタンスキー

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 大地の芸術祭越後妻有トリエンナーレ2006。前回2003年同様に,家族旅行とゼミ合宿と合わせて4泊6日の見学。かなりのファンだね,これは。おまけに,2004年の震災後には,トリエンナーレのボランティア組織こへび隊の活動に,ゼミ生とともにチョイと参加しているし。
 ま,とにかく今回は,2000年第1回目の際に放送された新日曜美術館の番組を合宿先の宿舎で再生しようと,出発前日にDVDへのコピーを試みたんだが,これが,Hi8に記録してある信号が劣化していて,何度も番組を見る羽目に。そうしているうちに,第1回目にボルタンスキーが作った「リネン」って作品が,いい感じに見えてきた。
 その名の通り,地域の人たちが持ち寄った白いシャツや下着が,ゆらゆらと洗濯物状に干されている,ただそれだけ,というより,かなり寂しい感じのものなんだが,新日曜美術館の番組では,あやしい?フランス人のオッチャンに,地域の皆さんが「洗濯物」を託している様子が映し出されていて,けっこう楽しげなんだ,これが。
 そもそも,ボルタンスキーの作品って,どこか,デパートのウィンドウディスプレイでもやっていそうな,お仕事風に見えて好感持てなかったんだけど,この「リネン」は,そういうこけおどしが後退していて,...いや,最初に見た時は「ナニコレ」的な反応だったんですけどね,こっちも。
 ただ,今回2006年の作品は,またまた,ディスプレイのお仕事というか,抽象化し過ぎて世界中どこでやってもOKよ,的な作品に仕上がっている,反面,なんか低予算の煽りもにじみ出ているような。
 受付のこへび隊のメンバーに,「展示空間が暑くって,体育館にいっぱい置いてある扇風機,マジで助かったよ」って話したら,「いや,本当に,観客への配慮で扇風機を置いていると思って帰る方が多くって」という返事。こりゃ,訪れた人にしか分からない話題か。

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2006年09月29日 01:04に投稿されたエントリーのページです。

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