05「色(触)楽器」:立体作品
富樫 総










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新たな楽器を考えてみました。新感覚をお試しあれ♪

楽 器というものは基本的に「管楽器」「弦楽器」「打楽器(鍵盤楽器)」の3(4)種類に大きく分類されます。(鍵盤楽器が括弧付けされているのは、鍵盤を叩 くと考えれば、「打楽器」の部類とも考えられるため)他に、「電子楽器」というのもありますが、これはあくまでデータ上で作った音の形を、アンプを通して 出したい音に聞こえるよう設定されているものと考えられるので、ここでは例外としていますほとんどの楽器が、これらの種類に当てはまるということは楽器を 使って一つの「音」や「音楽」を表現する場合、その根本的な表現方法は以下のものに限られてきてしまうことになります。(特殊な奏法は除きます)
・管楽器 − 吹く
・弦楽器 − 弾く(ひく、はじく)
・打楽器 − 叩く
例 外として、テルミンという手を触れずに電波の波長で音を出す楽器などもありますが、主な楽器の奏法を考えれば、基本はこれだけです。そこで私は、これらの 方法ではない別の表現方法で楽器のようなものを作れないかと考えました。この楽器を使用するにあたって、他の楽器のように特殊な技術を身に付ける必要はあ りません。誰でも使え、単純に音が出せるのも目的の一つです。
○基本的には、「触る」だけで音が出ます。
○音域、音程には視覚的・感覚的にわかりやすいように、「色」を使います。この色に関しては、赤=ド、青=レ、というように明確に区分はしません。パソコンなどで用いられるカラーパレットのような、境目が曖昧なものを使用し、音程の区分もはっきりはつけません。