現代法学部
高平 奇恵 准教授ゼミ
#弁護人の役割 #裁判員制度 #手続きの適正 #防御権
皆さんは、事件で誰かがが逮捕されたという報道に接したとき「犯人が捕まったんだな」と思ってしまっていませんか?逮捕された段階では、その人は疑いをかけられている人にすぎません。その人が罪を犯したのかどうかは、裁判で認定されることになります。
逮捕された時点で、その人を「犯人」として扱ってしまうことはとても危険です。捕まった人が犯人だという前提でいろいろな事実を見てしまうと、誤った判断につながる可能性が高まります。そして、本当は犯人でない人が有罪にされれば、その人の人生は大変な影響を受けます。刑務所に入れられてしまうかもしれません。死刑の場合には命が奪われてしまいます。また、真犯人が罪を免れることにもなります。冤罪は、とても深刻な結果をもたらすのです。このような冤罪の発生を防ぐために、刑事裁判には様々なルールがあります。
このゼミでは、刑事手続の様々な仕組みを学びながら、適正な刑罰法規の適用と、ひとりひとりの権利を守ることのバランスをどうやってとっていけば良いのかを考えていきます。
刑事訴訟法
刑事手続と法/刑事法基礎/裁判傍聴演習