Win-Mac間のデータ交換

※本ページの情報は2010年時点のものです。


1.Windows と Macintosh のファイルの違い  2.WindowsとMacintosh間のファイル交換

1.Windows と Macintosh のファイルの違い

1.拡張子

拡張子とは、ファイル名のうち「.doc」や「.xls」などピリオドで区切られた右側部分のことです。

  • Windowsは拡張子でファイルを判断します。ファイルをダブルクリックすると、OSはファイルの拡張子からファイルの種類を判断し、関連づけられたアプリケーションを起動してファイルを開きます。拡張子がないと、ファイル形式不明で表示されます。
    (Windows上で拡張子をつければ識別できるようになるが、開けない場合もあり。)
  • Macintosh(以下Mac)は拡張子を必要としませんが、MacとWindowsでファイルを共有しようと思う人はMacでファイルを作成する際に、適切な拡張子をつける必要があります。
主なファイルの拡張子
ソフト名・形式 拡張子
Word .doc
テキスト形式 .txt
Excel .xls
PowerPoint .ppt
HTMLファイル .htm、.html
Photoshop .psd
画像BMP形式 .bmp
画像TIFF形式 .tif、.tiff
画像JPEG形式 .jpg
画像GIF形式 .gif
2.ファイル名の長さ

Windowsは半角255文字まで、Macは半角31文字までです。
WindowsとMacでファイルを交換する場合は、半角31文字以下のファイル名をつけましょう。

ソフトの互換性

MacとWindowsは同じパソコンですが、まったく別物です。Windows用のソフトをMacで使う、あるいはその逆はできません。

  • MacにVirtual PCなどのMac上でWindowsを動かすソフト(エミュレータ)を入れてその上にWindowsをインストールすると、一応Windowsのソフトを使えるようにはなります。ただ動作も相当遅くなるので、重いソフトや3Dゲームなどの利用はおすすめできません。
  • Windows上でMacを動かすエミュレータもありますが、制約が多いので実用性はあまりありません。
ファイルの互換性

WindowsとMacの両方に同じアプリケーションがあれば、バージョン等の互換性にさえ注意すればファイル交換、共用が可能です。

例えば、Office系ソフトはMacintoshでも利用されるようになりました。
(WordやExcelのデータを、WindowsとMacでやり取りができますが、WindowsとMacのバージョンが異なるため、保存時にバージョンの変更が必要な場合もあります。)

※ファイル圧縮形式

MacではStuffIt形式(.sit)、Windowsではlzh形式、zip形式がよく使われます。
MacとWindowsの双方で解凍可能なlzh形式、zip形式がいいでしょう。

主な圧縮・解凍ソフトには「+Lhasa」(Windows)や「StuffIt Expander」(Mac)等があります。

自動解凍形式はOSを越えると解凍できない可能性が高いので避けましょう。
(MacからWindowsの人に渡すときには、圧縮時にMacBinaryのチェックをはずして圧縮するようにしてください。)

フォントの互換性

お互いに共通性のないフォントを使用した場合、デフォルトでは明朝体で表示されます。WindowsとMacの両方に同じアプリケーションがあれば、バージョン等の互換性にさえ注意すればファイル交換、共用が可能ですが、単に交換・共用するだけではレイアウトが崩れたりすることがあります。

両OS用に同じフォントがある、ダイナフォント(DFPゴシック)等のフォントを使うと同じレイアウトを保持できます。


(MacのOfficeに「MS ゴシック」と「MS 明朝」が用意されました。この環境下でデータのやり取りをする場合、問題が少なくなりました。)

※機種依存文字

Windows(およびUNIXなど)とMacで互換のない機種依存文字の使用は避けましょう。
(丸数字、ローマ数字、単位や曜日などの各種略号)

2.Windows と Macintosh 間のファイル交換

1.メールに添付しての交換

Macから送信する場合は、エンコードはMac特有のBinHexを使わずに、MIME(またはBase64)で行いましょう。

2.メディアを介しての交換

通常WindowsではMacのフォーマットを読み書きできません。

しかしMacはWindowsのMS-DOSフォーマットを読み書きできますので、MS-DOSフォーマットしたフロッピーディスク(以下FD)、MO(230MB)でデータ交換が可能です。
MS-DOSフォーマットはWindowsがなくてもMacでできます。

(MacフォーマットのメディアをWindowsで読み書きしたい場合、市販の専用ソフトウェアをWindowsにインストールすることで読み書きすることができます。)

フロッピーディスク(FD)

MacはMS-DOSフォーマットされたFDを開くことができます。
WindowsではMacフォーマットされたFDは、初期化(フォーマット)のダイアログが表示されます。
※注意 PCL教室では640KBや720KBでフォーマットしたFDは読めません。

MO

MacはWindowsでMS-DOSフォーマットされたMOを読み書きできます。
WindowsではMacフォーマットされたMOは、FDと同じく初期化(フォーマット)のダイアログが表示されます。
MS-DOSフォーマットされたMOにMacで保存した場合、Windowsで開くことができます。

MOは230MBのものを使いましょう。
(640MBのMOは、規格が異なるためお互いに読むことができません。)

FD・MOのフォーマット方法
Windows
  1. ドライブにディスク(FDやMO)を挿入
  2. マイ コンピュータ」をダブルクリック
  3. 各当するドライブのアイコンを右クリック
  4. フォーマット」をクリック
  5. 容量」でフォーマットの種類を選択
  6. 開始」をクリック
Mac OSX
  1. ドライブにディスク(FDやMO)を挿入
  2. アプリケーション」フォルダの中の「ディスクユーティリティ」を起動
  3. 左側のリストより各当するディスク(FDやMO)を選択
  4. 消去」 タブを選択
  5. ボリュームフォーマット」でフォーマットの種類を選択
  6. 消去」をクリック
Mac OS9
  1. ドライブにディスクを挿入
  2. デスクトップのディスク(FDやMO)アイコンをクリック
  3. メニューバーの「特別」をクリック
  4. プルダウンメニューから「初期化」をクリック
  5. フォーマットの種類を選択
  6. 初期化」をクリック
CD-R

MacでWindows用またはMacintosh兼用で書き込んだCD-Rは、Windowsで読むことができます。
Windowsで「ISO 9660」形式で書き込んだCD-Rは、Macで読むことができます。

3.ネットワークを介しての交換
  • パソコンをインターネット接続し、FTPを介してファイル交換する。
  • 市販のソフトを利用する。
  • windowsとMacのパソコンをEthernetケーブルで接続し、ファイル交換する。