本渓湖炭鉱

本渓湖煤鉄公司溶鉱炉(1925年)

大倉組は日清・日露両戦争で軍御用達として巨利を得るとともに、中国東北部(満州)の利権を獲得した。1905年から本渓湖鉱山の発掘に着手し、1910年に日中合弁の本渓湖煤礦公司を発足させた(翌年、煤鉄公司に改組)。同公司は、特殊鋼の原料となる低燐銑鉄を生産し、大倉組の大陸投資のなかでは唯一安定した実績をあげた。