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〜「ゼミする東経大」の恒例イベント~ 社会保障・福祉系 3ゼミ合同ディベート大会(第13回)開催

[2019.01.16]

質問にうまく答えられるか、「知的瞬発力」が問われる

対戦終了後、合同で記念撮影

いま社会が就活学生に求めている「力」として、「コミュニケーション力」「プレゼンテーション(プレゼン)力」「チームワーク力」「問題解決能力」が常に上位に来ることは周知の通りです。しかしこれらの「力」は、ただ「受け身」に授業を受けているだけでは身につきません。主体的・能動的に問題を「発見」する学習を重ね、そして仲間とも協力して情報収集したり意見交換を重ねたりした経験により身につくものです。

このような「力」を育成するために、12年前から東京経済大学の有志の3~4ゼミで学部間の垣根を越えたディベート大会を行っています。東京経済大学では、学部によって研究手法の違いはありますが、経済学部、現代法学部のどちらに入学しても社会保障・福祉系のテーマを掲げるゼミで学ぶことができます。ただ、同じ領域の学問を勉強していても、学部の垣根を越えた人々と議論・討論をすることはなかなかありません。そこで、自分たちの身につけた「力」を試す場として、合同のディベート大会という試みが生まれました。学生らは共通のテーマをめぐってそれぞれの手法やバックグラウンドを活かした「知的勝負」を行うことができるのです。

今回は3ゼミ合わせて約75名の学生が集い、5つのテーマで争いました。今回も時宜にかなった多彩なテーマで対戦が行われました。第1対戦は、母親が匿名で赤ちゃんを病院に預けて立ち去ることができる施設として賛否両論が巻き上がった「コウノトリのゆりかご」が設置10年を迎えたことを受けて、あらためてそれを検証する「『赤ちゃんポスト』設置は是か非か」というテーマで議論が闘わされました。第2対戦は、「企業内における管理職の『女子クォータ制』は是か非か」と題し、民間企業の部課長級の管理職に一定割合(ひとつの目安は30%)で女性を登用し、「男性社会」に風穴を開ける施策の是非を闘わせました。折しも2018年の通常国会で、初めて女性議員の比率向上をめざして各党の女性候補者の割合に数値目標を課す法案が成立するなど、時宜を得たテーマだと言えます。第3対戦からは政策提案型ディベートとして、第3対戦「外国人コミュニティが日本の地域社会に溶け込むためにはどうしたらよいか」、第4対戦「児童養護施設出身者の自立支援のためにはどうしたらよいか」、第5対戦「民間企業の障害者雇用率を大幅に高めていくためにはどうしたらよいか」、という3つの対戦が行われました。いずれも喫緊のニュースになっている重要な課題であり、学生たちはそれぞれ議論を重ねた上で重厚な提案を展開してくれました。

(従来型ディベート)肯定・否定の立場に分かれて議論を闘わせる従来方式のディベート
【第1対戦】「『赤ちゃんポスト』設置は是か非か」
(肯定派)橋爪ゼミ① VS (否定派)尾崎ゼミ①  
【第2対戦】「企業内における管理職の『女子クオータ制』は是か非か」
(肯定派)尾崎ゼミ② VS (否定派)李ゼミ①  

(政策提案型ディベート)2~3チームが同時に一つのテーマをめぐって提案を競い合うコンペ方式
【第3対戦】「外国人コミュニティが日本の地域社会に溶け込むためにはどうしたらよいか」
橋爪ゼミ② VS 李ゼミ② VS 尾崎ゼミ③  (3チーム総当たり)

【第4対戦】「児童養護施設出身者の自立支援のためにはどうしたらよいか」 
橋爪ゼミ③ VS 李ゼミ③

【第5対戦】「民間企業の障害者雇用率を大幅に高めていくためにはどうしたらよいか」
橋爪ゼミ④ VS 李ゼミ④ VS 尾崎ゼミ④  (3チーム総当たり)

大会に向けて、学生たちは正規のゼミの時間だけでなく、各自の空いた時間に集まる「サブゼミ」を自主的に繰り返します。いずれの対戦においても、十分に準備をして練ってきたと思われる主張や独創的な提案が次々出され、白熱した意見のやり取りが行われました。勝ち負けは措いても、各チームの意見・提案を本番で披露するまで間の仲間との試行錯誤や資料収集、討議の準備で苦労したチームほど、大きな達成感が得られたはずです。それもディベート大会の醍醐味だといえるでしょう。

ディベート大会参加ゼミ
・経済学部  尾崎寛直ゼミ 李蓮花ゼミ
・現代法学部 橋爪幸代ゼミ

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