皆さんは今日、何を食べましたか?
おそば1杯でもおにぎり1個でも、そこには多くの生物が関わっています。生き物そのものの恵みをいただく、ということはもちろん、蕎麦や米が育つ過程では、土の中の微生物や花粉を運ぶ昆虫の恩恵も受けています。私たちの暮らしは、実は多様な生物から様々なサービスを受けて成り立っているのです。
しかしいま、生物多様性は急激に失われつつあります。魚介類をはじめ数多くの生き物を育むサンゴ礁生態系もその一つ。沖縄本島では70〜90年代に、東京ドーム約260個分ものサンゴ礁生態系が消滅したとされています。温暖化によるサンゴの白化現象もそれに拍車をかけています。SDGsのゴール14「海の豊かさを守ろう」を達成するために何をすべきか、「生物学」の観点から皆さんと一緒に考えていきます。