DATE2024.05.17 Fri. START18:30
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「聖地をめぐる対立」の
背景にあるものは?

― 全学共通教育センター 早尾 貴紀教授
世界政治論の視点で考える現代社会

イスラエルの軍事占領・封鎖下にあるパレスチナ自治区ガザでは、2023年10月以降、3万人を超える死者、150万人以上の避難民が出る事態となっています。惨状は日々報道されていますが、そもそもなぜこのような事態が起きているのか、本質的に理解している人は決して多くないでしょう。
この講義ではまず、「聖地をめぐる対立」という一面的な理解から脱し、イスラエル建国とガザ地区形成の歴史をひも解きます。そこには欧米や日本も関与しています。また、21世紀の対テロ戦争やグローバルサウスも無縁ではありません。世界で起きている戦争は、単なる当事者間の対立ではなく、私たちともつながっている──。多角的に世界政治や社会思想を学ぶことで、そんなことにも気付いてほしいと思います。