18世紀後半に著されたアダム・スミスの『国富論』、19世紀中盤のマルクスの『資本論』など、経済学には時代を超えて読み継がれてきた「古典」があります。「そんな昔の学問、役に立つの?」と不思議に思う人もいるかもしれませんね。
例えば、賃金はどうすれば上がっていくのか。この問いに対し、スミス、マルクス、ケインズの三者は、それぞれ異なる主張を展開しています。具体的にどのような内容だったのかは、ぜひ講義での解説をお楽しみに。彼らの理論は、経済システムや社会課題が異なるいかなる時代においても、常に有益な視座をもたらしてきました。もちろん、現代の日本の状況を論じる際にも参考になりますし、実際に政策論にも応用されています。どうすればいまの日本で賃上げが進むか、古典をヒントに考えてみましょう。