近年、インターネット上での誹謗中傷に対し、書き込んだ人の情報開示や投稿の削除をSNS事業者に求める動きが広がっています。また、人種・民族差別などに関する投稿についても、法的措置を検討すべきという意見があります。一方で、行き過ぎた取り締まりは、「憲法」が保障する「表現の自由」を阻害する恐れがある、という見方もあります。この線引きは難しい問題ですが、そもそも「憲法が表現の自由を保障する意義は何か」といった憲法に関わる従来の議論の蓄積が、今後を考えるヒントになるでしょう。
国の最も基本的な事柄を定めている「憲法」を深く理解することは、私たち主権者一人ひとりにとって大変重要です。現代社会を取り巻く様々な課題を例に、憲法についていま一度考えてみませんか。