DATE2023.05.09 Tue. START17:30
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美術作品、5分間
見続けたことありますか?

― 全学共通教育センター 李 孝徳教授
アートの見方を考える

皆さんは美術館や博物館で、どんな風に鑑賞しますか? おそらく、展示品の前でほんの少し足を止めて眺め、横に添えられた短い解説文に目を通す、ということが多いのではないでしょうか。実はこの見方は、「鑑賞」という行為が本来持つ批判的想像力を羽ばたかせる機会を逃してしまっています。では、一つの美術作品を解説を見ずに5分間かけて観察してみると、いったいどんなことが起こると思いますか?
私の専門は、表象の分析という観点から、人間と多種多様なイメージの関係を理論的に考察する「表象文化論」という学問です。この講義では、鑑賞について掘り下げることで、現代に生きる私たちに不可欠な、主体的な見方や批判的精神について考えます。きっと、これまでとは異なる「世界の見方」を手に入れる一歩となるはずです。