DATE2025.11.14 Fri. START18:30
DATE2025.11.14 Fri. START18:30

止まらぬ少子化は、
不十分な政策のせい?

― 経済学部 李 蓮花教授
望ましい「社会保障」のあり方を考える

高校生の皆さんにとっては少し未来の、でも、とても大切な「子育て支援」の話をします。日本では近年、深刻な少子化に伴い「子育て支援・少子化対策」が強化されています。実際、この数年で児童手当は拡大され、男性の育児休業取得率も上がってきています。また、保育や教育の無償化も部分的に進んでいます。 それにもかかわらず、出生率の改善は見られず、2024年の合計特殊出生率は1.15と過去最低を記録しました。はたして、社会保障制度として日本の子育て支援政策は十分といえるのでしょうか? 本講義では、日本の子育て支援・少子化対策の現状と課題を、国際比較を交えて考えていきます。「社会保障」について学ぶことは、経済・社会の仕組みを考えることにつながります。皆さんの人生を見つめるきっかけにもなるかもしれません。