突然ですが、日本語の動詞や形容詞の「活用」のルールを、皆さんは誰かに説明することができますか? 例えば、「静かだ」という形容動詞。「静かな部屋」という用例を考えると、「静かなの後は『名詞』が続く」と説明できそうですね。「静かな広い部屋」の用例では、「静かなの後は『形容詞』も続く」と言えそうです。……あれ? でも、「この部屋は静かな広い」とは言いませんね。どういうことでしょう? このように、言葉そのものについて分析する学問を「言語学」といいます。私たちが使う日本語には、どんなカラクリがあるのか。そもそも、人はどのように言語を習得していくのか。講義では、そんな身近で面白い言語学の入り口をご紹介します。一つ宿題です。「この薔薇は高価な青い」という日本語はなぜ不自然なのでしょう? 解説は講義で。