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久しぶりの京都

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・京都はちょうど2年ぶり。前回もパートナーの個展の時だったから、それ以外には来ていないことになる。学会など来てもいい機会は何度かあったのだが、面倒な気がしてご無沙汰してしまった。その分、今回は懐かしさも増して、空いている時間に、昔なじみの場所を歩いてみることにした。
・まずは、泊まったホテルのそばにある最初に非常勤講師をした平安女学院の教会、そこから御所にはいると、しだれ桜が八分咲きで、日曜日だから人出も多かった。御所を西から東に縦断して寺町通りに出ると、結婚式をした洛陽教会がある。しかし、もう30年以上前だから隣の新島会館共々改築されていて、昔の面影とはずいぶんちがっていた。
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・鴨川に出ると桜は二分か三分なのに、やっぱり観光客がたくさんいた。で、少し路地にはいると、折から市議や府議の選挙の時期で、何台もの宣伝カーと遭遇、そのたびに手を振られ、よろしくお願いしますと頼まれた。残念ながらぼくはもう京都市民ではないのに、と思っても、選挙の当事者には、一票をもつ人ともたない人との区別はつきにくい。そのポスター掲示板を見ると懐かしい顔。ぼくもその選挙を手伝ったこともあったが、左京区の市議として20 年の実績を強調している。そんなにたったかとあらためて時間の流れを実感させられた。彼、今回は厳しいのではといった声も聞こえてくる。
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・京大もずいぶん新しい建物ができたが西部講堂は健在。駸々堂に入ってコーヒーを一杯。百万遍の近くに昔風だが昔はなかった「カフェ」があった。出町ではよく買った和菓子屋に長蛇の列。お花見のシーズンで桜餅を買い求める人たちだ。おいしかったが決して有名ではなかったのに、今では京の和菓子の老舗として有名になってしまったのかも知れない。kyoto07-5.jpg
・今出川通りを西に進むと「ほんやら洞」。もう12時に近いのにあいていない。甲斐さん、ちゃんとやってるのか。久しぶりに顔を見たかったのに残念。店の外観も相当古びた感じになってきた。さらに進むと、同志社大学。日曜日でキャンパスに人通りはない。昔ながらの風景だが、学館のあったところには巨大な建物が建っていた。kyoto07-8.jpg


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・京都の町は、小路を歩くと、まだまだ懐かしい店や町家がある。「装束店」「法衣店」「建具屋」「味噌屋」、パートナーの個展会場は元「丹定」という名の米屋さんだった。そこを改造して、ギャラリーにしてあるのだが、現実には多くの町家が解体され、駐車場やビルに変わっている。ここもつい最近隣の建物が壊された。町家は隣と壁を共有しているから、一面青いシートで覆われている。無惨というほかない景色。壊すことは簡単で、残すことはむずかしい。

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2007年04月03日 08:30に投稿されたエントリーのページです。

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