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迷惑トラックバック

・迷惑メールを排除するゲートが強固になって、やってくるメールの数は激減した。けれども、大学のアドレスで家から送信することもできなくなって、プロバイダーから新たにアドレスをもらわなければならなくなった。特に面倒なことはないが、受け取った方はとまどうかもしれない。もちろん、受信はどちらでもいける。けれども、学生のレポート提出については、大学宛にするようにと念を押している。大学のサーバーに一定期間残しておくためである。
・迷惑メールが減ったかわりに、ブログへの迷惑なコメントやトラックバックが増えている。特にトラックバックは、一人(ひとつ)がすべてのコラムにつけていったりするから、数時間のうちに数百や数千にもなってしまう。もちろんおなじ文面で、コラムの内容とはまったく関係がないものがほとんどだ。大学が提供しているブログは"Movable Type"でコメントやトラックバックの受けいれを細かく制御できる設定になっている。すべてを受けいれるとしなければ、迷惑と判断したものは、保留状態におかれるが、一日放っておけば、自動的に削除もしてくれる。だから、実害はないのだが、あまりの溜まりように腹が立って、その場で削除を実行すると、えらい時間ががかって、時にはエラー状態になったりする。だから、つい最近、トラックバックはすべて拒否という設定にしてしまった。
・こうすると、迷惑ではないトラックバックも排除してしまうわけで、閉鎖的な印象を与えかねないが、実際、いままでに来たものを見て、意味のあるものだと判断できたものはほとんどなかった。たとえば、たばこや嫌煙について書いたいくつかのコラムにきたものは、禁煙をビジネスにしているサイトだったし、団塊世代について書いたコラムにきたのも、やっぱり、この世代をターゲットにした商売を営んでいるものだった。だから、トラックバックの必要性が今ひとつわからないのだが、そのあたりについてグーグルしてみると、やっぱり世間でも問題になっているようだった。
・たとえば「Hello World! I am Habitat」という名のブログには、トラックバックを認める基準として、「1. 内容について何らかの言及がある。2. 当該記事へのリンクが貼られている。3. 当該記事で書かれていること以外に何かプラスアルファがある。」の三つがあげてあって、なるほどと納得した。特に3番目はいい。トラックバックをされた側として、じぶんが書いたこと以上のなにかがあったときにはじめてそれを受け入れるという姿勢をしめす。これはだいじな規準だと思った。で、それはもちろん、じぶんがだれかのブログにトラックバックをするときにもだいじな基準になる。


トラックバックを送るには、送信先のブログの読者がそのトラックバックを辿ってこちらの記事を読んだときに、何かしらのプラスアルファがないといけないと思うと、これはなかなか難しいものです。ある記事を読んでこちらが一方的に影響を受けたり、勉強になったというだけでは、ちょっと送るのを躊躇してしまいます。やっぱりそこに書かれていること以外の何かを書くとか、或いは異なる意見を述べるとか、そういうことができればいいんですけどね。それで結局いつも話はここに戻ってくるんですが、トラックバックを送るにしても貰うにしても、それなりの記事を書かないといけないということですね。

・同様のことは、コメントにも感じることが多い。このブログでは、コメントも書きこんだら自動的に公開という設定にはしていない。書き込みがあったらかならずメールでの通知があって、okでもnoでも、いちいち手続きをすることになっている。で、文面を読んで承認ボタンを押してはじめて公開、ということになるのだが、実際、なるほどと思えるようなものは多くはない。
・こんなふうに書くと、ますます敷居が高いサイトだと思われるかもしれない。学生にはずいぶん前から、そう言われてきているのだが、商売をしているわけでもないし、仲良し集めをしているわけでもないから、それはそれでかまわない。第一に、ぼくは、だれかの、どこかのサイトの掲示板やブログに書きこんだことなどほとんどないのだから。

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2007年05月13日 20:23に投稿されたエントリーのページです。

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