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夏の旅

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・今年の夏の旅は信州と越後、それにアルペンルートをつかって立山まで。3泊4日の行程だった。パートナーと一緒にする国内の旅行は、最近ではもっぱら石や粘土を探すものになっている。ほとんど興味はなかったが、花崗岩とか安山岩とか聞いているうちに、その組成や成分がなんとなくわかるようになってきた。
・で、1日目は野尻湖と妙高、黒姫、斑尾といった高原地帯。ドライブと散策、それにカヤック。台風が近づいてフェーン現象のせいか、やたらと暑く、カヤックを組み立てるだけで汗びっしょりになってしまった。しかし、湖に出ると、風は心地よく、水は冷たい。

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・2日目は日本海をめざした。ほんとうに何十年ぶりかで見はじめたNHKの大河ドラマ『風林火山』では、ちょうど上杉謙信(長尾景虎)が出はじめたところで、その春日山城址を見た。今回の旅程は、家から甲府に出て、諏訪から長野(川中島)と来たから、信玄の辿った道と重なっている。
・泊まったのは親不知にある古いホテル。断崖絶壁の上にあり、海岸に降りる階段の途中で、旧北陸本線のトンネルを見つけた。そういえば、現在の北陸本線も北陸道も、すぐ近くの土中を通っている。北アルプスが日本海まで貫いて、越中と越後を分断しているさまがよくわかる。泊まった部屋からは夕焼けも日の出も見ることができた。ということは、海岸線がちょうど東から西に走っているということになる。


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・ホテルの前に「栂海新道登山口」の標識があった。ここから登って朝日岳や白馬岳、あるいは上高地まで行ける登山コースのようだ。白馬までなら1週間、上高地だと2週間以上もかかるという。海抜0Mから3000M。歩いてみたい気はしたが、その道のりを想像することもできない。家に帰ってグーグルすると、やっている人が確かにいた。「白馬岳〜日本海」「親不知〜北鎌尾根〜上高地縦走」。すごい人がいるものだ。

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・3日目は糸魚川から信濃大町まで戻り、立山アルペンルートを弥陀ヶ原まで。といっても途中歩くところは黒 4ダムだけで、あとはトロリーバス(扇沢〜黒4ダム)、ケーブル(〜黒部平)、ロープウエイ(〜大観峰)、トロリーバス(〜室堂)を乗り継いで、2時間もかからずに3000mの世界へ。台風が接近中なのに視界は良好で、黒部平からは黒部湖のむこうに赤沢岳、遠くには鹿島槍ヶ岳まで見え、ロープウエイの乗り場からは立山連山が手に取れるほど鮮明にそびえ立っていた。ここまで自分の足で歩いてきたわけではないが、やっぱりそのすばらしい景色には感激した。

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・室堂には極楽と地獄がある。信仰の山だが、実際に来てみると、たしかにそう思う。富士山と違って山頂まで緑におおわれている。残雪も多いし、雪解け水をたたえた池がいくつもある。あたりは一面の高山植物だが、他方で、ガスが吹き出る場所もある。幾つもの山に囲まれた別天地で、重いリュックを背負って2時間ほど散策した。連山の所々に山小屋があって、何日もかけて歩くコースもできている。紅葉の頃にまた来てみたいし、雪の景色も見てみたい。翌日は台風で視界0だっただけに、余計にそう思ってしまった。

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2007年08月06日 08:13に投稿されたエントリーのページです。

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