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パリからの手紙

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(サティの生家)


08travel9.jpg・成田を飛び立ってから1週間、今日はパリに着きました。ロンドンに数日滞在し、その後はイギリス南東部を回って、ドーバー海峡をフェリーで渡り、フランスに入る。それから、海外沿いに西に行き、セーヌ川河口の街に立ち寄って、パリにという順路です。ずっと霧や曇りの天気だったのですが、今日はじめて、太陽が見え、真っ青な空になって、周囲の景色も違って見えるようになりました。実はフランスは初めてで、ドーバー海峡フェリーから始まってまごつくことが多かったし、フランスらしい風景が少しも見えてこなかったのですが、今日はいい一日でした。

08travel8.jpg・ルアーブルという街は、印象派の名前のきっかけになったモネの「印象・日の出」が描かれたところとして有名です。期待してその場所に行ったのですが、看板の立つところから見る景色は(→)ご覧の通りで、何とも殺風景な港の様子でした。で翌日、タクシー代60ユーロ(1万円)を奮発して、セーヌ河口の対岸にあるオンフルールという街まで行くことにしました。ここはサティが生まれたところでもあります。結果はというと、(↑)上の写真のように景色はどこをとってもまさに「印象派」そのものでした。日曜日で15世紀に作られた木造の教会で賛美歌も聞いて、すっかり気分をよくしてパリにやってきたというわけです。

08travel11.jpg・実は、フランス初日の宿に着いたとき、ホテルが閉まっていて、誰もいる気配がなかったのです。つぶれたのかと思っていると、中から客らしき人が出てきて、オーナーは急用ができて出かけたらしいというのです。とりあえず入ると置き手紙と部屋のカギがあって一安心。ホテルが閉まっているというのは初めての経験で驚きましたが、何と2日目のホテルもカギがかかって暗い。これって、フランスの小さなホテルではあたりまえのことなのかもしれないと思うと、昨日の腹立ちも収まった気がしました。というより、これは案外合理的なのではとも考えました。

08travel6.jpg・無駄なことはしない。それは十分に納得がいきます。それに比べると日本人は、形式的なところや、相手を配慮した無駄が多い。そんなことを些細なことにも感じます。もっともイギリス人もフランス人もとにかく食べ過ぎです。ムール貝のクリーム煮を注文すると、右のようなバケツみたいな鍋に山盛りにして持ってきました。もちろん一人前です。おいしかったけど、これだけでおなかが一杯。だんだん面倒にもなってうんざりしてしまいました。大食いはけっして合理的とは言えない習慣で、小食の方が環境に優しいと思うのですが、いかがなものでしょうかと言いたくなります。
・とにかく今回も、日本人との発想や習慣の違いに驚き、とまどうい、むかつき、笑うの連続で、楽しいけれど、くたびれることが多いです。

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2008年02月25日 09:36に投稿されたエントリーのページです。

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