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利尻と礼文から

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今年の夏はノルウェイのフィヨルドを歩くツアーに参加する予定でしたが、催行人数に達せず中止になって、急遽北海道に行くことにしました。北海道は20数年ぶりですが、利尻と礼文は40年以上前に大学生の時に稚内までやって来て、悪天候で船が出なくて、諦めた場所でした。その意味では、いつか必ずと思っていた地で、二つの島でゆっくり1週間過ごす計画を立てました。 risiri2.jpg risiri3.jpg
risiri4.jpg risiri5.jpg利尻といえば昆布とウニ、最初に泊まった宿はその名も雲丹御殿。名前の通り雲丹づくしで、そのおいしさに感激しました。翌朝、宿から見える海にはウニを捕る船がたくさんいて、竿で釣る様子がよく見えました。揺れる船からの漁は大変そうで、しかも漁は早朝の3時間ほどに制限されていました。いい調子で食べたことを反省してしまいました。
今回の旅の第一の目的は歩くこと、そこで利尻山に挑戦し、7合目まで登りました。山はあいにくの雨でびしょびしょになり、靴は泥まみれになりましたが、花を見たり、時折顔を覗かす山頂や麓の景色に見とれました。石が多くて足場の悪い登山路で、雨水が沢のように流れる道でしたから、下山の時は滑らないよう神経を使いました。risiri6.jpgrisiri7.jpg
rebun1.jpg rebun2.jpg利尻から礼文へはフェリーで移動。着いた町は香深(カフカ)と言います。そこから澄海(スカイ)岬まで移動して、最北端のスコトン岬まで歩きました。海岸から100m、200mと登ってはまた下る。岬を越えるたびに2度、3度と繰りかえす。しかも利尻山とは違って好天気で、照りつける太陽が刺すようにきつかったです。
3時間半の行程を何とか歩き通せたのは、目の前に連なる絶壁の岬やコバルトブルーのきれいな海のせい。あるいは道にかぶさるように生えた一面のお花畑のおかげだったかもしれません。スコトン岬の先にはトド島があって、そこから北はロシアのサハリンになります。利尻島ではハワイ島を連想しましたが、礼文島はアイルランドにどことなく似ていると思いました。rebun3.jpgrebun4.jpg
rebun5.jpgrebun6.jpg翌日、路線バスで香深にもどる途中でアザラシの群れを見ました。この日も歩く予定で地蔵岩までバスで行きましたが、雨と雷で、少し歩いてバスで引き返しました。その次の日も雨でしたが、今度は南端の知床から猫岩や桃岩を巡るコースを歩きました。雨は幸い途中で止んで、2時間ほどのトレッキングを楽しむことができました。よく歩き、よく食べて楽しい旅をしています。

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2013年08月26日 03:59に投稿されたエントリーのページです。

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