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さよならdocomo

・iPhoneを使い始めて2年が過ぎました。縛りが解けたところで、長年契約していたdocomoをやめてOCNに移行することにしました。理由は電話もあまり使わないし、ネットはほとんどWiFiで、パソコンやタブレットが主だったのに、そういうコースがなくて、毎月6000円ほども払わされていたからです。OCNのコースなら、おそらく毎月2000円程度で済むはずで、縛りが解けるのをずっと待っていました。

・で、例によって腹の立つことがいくつも起こりました。まず2年縛りですが、iPhoneを買って2年でしたが、そもそもdocomoとの契約が4月に自動更新されていて、そちらの解約料を1万円近く請求されました。その他移行の手数料や何やかやで2万円近く必要だと言うことで、「ぼったくりだね、汚いことするな−」と対応した人に毒づいてしまいました。

・OCNにするとスマホを使ってパソコンをインターネットに繋ぐテザリングができなくなります。SIMロックがかかっているせいで、その解除を最寄りのdocomoに出向いてお願いすると、できるのはiPhoneの6以降で5sはダメだと言われました。もちろん機種そのものが原因ではありません。総務省の指導でSIMロックの解除が行われるようになった時点で発売されていたものはokだが、それ以前に売られたものは解除する義務はないというのがdocomoの方針だったのです。これもえげつないほどひどい話です。

・スマホに設定された料金は、とにかくスマホを十二分に活用する人をモデルにしています。学生を見ていると、あの小さな画面でネット検索やメール、それにゲームなど、あらゆることをやっていて、その分、パソコンを使わなくなっている気がします。そんな使い方なら、毎月6000円でも高くないのかもしれません。しかし、使い方はもっと多様で、それにあわせたコース設定が必要なはずで、格安スマホを売りにするところがたくさん出ているのもうなずけます。

・僕のスマホ歴はブラックベリーからで、これを5年使い、途中で機種を買い換えました。docomoにとってはあまり売る気のない機種で、しかも故障が多くて幾度か修理に出しました。しかし、小さくてもキイボーを使ってメールが打てるので、ずいぶん重宝しました。その2機種目のブラックベリーがまた故障した時にdocomoがiPhoneを扱いはじめたので、機種変更をしたのですが、仮想のキイボードがやりにくくて、メールを出すことはほとんどしなくなりました。ところが、毎月の料金は本体の分割も含めて3倍にも跳ね上がったのです。

・ちょうどこんな手続きをしているときに、アップルが新しいiPhone7を発表しました。手持ちの機種と交換すると格安で手に入れることができると、各社が宣伝しています。スマホは高額な商品ですが、それを格安で提供して使い捨てを勧めているのです。僕はずっとマッキントッシュだけを25年以上も使い続けていてアップル信奉者と言える時期もあったのですが、アメリカ資本主義の権化と化した最近の体質にはうんざりしています。

・すでにこのコラムで書いたように、僕は今使っているiPhoneの電池交換を自分でやりました。わずか1000円ほどの電池なのに、アップルに頼むと1万円もして、しかもdocomoでは対応せずに、自分でアップルに手続きする必要があったからです。ものすごくやりにくくて、カメラが一部使えなくなりましたが、買い換える気など少しも起こりませんでした。これが壊れたら、電話とメールだけに使える格安の機種を探そうと思っています。さよならdocomoですが、OCNもNTTなので、気持ちはちょっと複雑です。アップルにうんざりとは言っても今さらウィンドーズに変える気にもなりません。

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2016年09月19日 09:47に投稿されたエントリーのページです。

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