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最後のゼミ

・退職する教員は慣例として最後の講義をやることがあります。しかし僕はやりませんでした。何によらず儀式や儀礼的なことは嫌いで、これまでもできる限り避けてきたからです。しかし、今年度限定の特別企画講義「仕事、レジャー、そしてライフスタイル」の最後の時間には、終了時に花束をもらいました。毎回ゲスト講師を招いて話してもらう授業で、僕は最後だけ、まとめとライフスタイルの話をしました。もうこれで十分と思ったのですが、院の卒業生たちから要望があって、院の最後のゼミをやることにしました。

・大学院ではこれまで18年間で30名ほどの学生を指導してきました。数年前まで、院のゼミには卒業した学生も多数参加していて、毎回3時間を超える時間を使って、各自の研究発表を行ったり、僕が編者になって何冊かの本を作ってきました。ユニークな研究をする人が何人も育ったことは、僕にとっては何よりの喜びであり、また自慢になることです。

・コミュニケーション学部には『コミュニケション科学』という紀要があります。退職者には記念号を出す権利があるのですが、僕は最後の仕事として、卒業生を中心に記念号を出すことを提案しました。最後のゼミではその編集方針も検討されました。順調にいけば夏休み明けに原稿を集めて、来年の3月までには発行できると思います。

・最後のゼミには14名が集まりました。中には九州や四国、そして中国から駆けつけてくれた人もいて、懐かしい話に花が咲きました。もっともこのゼミのメインは来年度に博士論文を出す予定のY君の発表で、その進捗状況を報告し、大勢の人から厳しい批判やアドバイスを受けました。僕は来年度も、もう一人の修士論文と学部の卒論を指導するために非常勤講師として勤務を続けます。1年限定ですからY君には頑張っていい論文を書いてほしいものだと思います。

・ゼミの後は場所を変え、飲み会としておなじみの店でパーティをしました。ここには30名近くの人が参加してくれました。賑やかな会の主役になるのは何とも照れくさかったのですが、大勢の人に集まってもらえたのはありがたい限りと思いました。その後2次会、3次会とつき合って、お土産や記念品をいっぱい車に摘んで帰りました。

・実は研究室の片づけなどのせいで数日前から腰痛でしたが、何とかつき合えてよかったです。

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2017年02月06日 15:16に投稿されたエントリーのページです。

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