PROFILE
■自己紹介
■著作紹介
EDUCATION
■社会経済学入門
■経済史入門
■欧米経済史
■レポート・感想文の注意事項
経済小説リスト
RESEARCH
研究テーマ
イタリア自動車史・フィアット研究コレクション
   
LINK
■堺ゼミナール
■東京経済大学
■社会経済学入門

【授業表題】 ビデオと小説で読み解く戦後の日本経済

【授業内容】
 ビデオと経済小説を使って、初めて日本経済を学ぶ学生諸君にもアクセスしやすい形で、1945年の終戦から2001年の現在に至るまでの日本経済の流れを解説したい。と同時に、現在、われわれの身の回りにある業界・企業・商品といったものがどのような経緯で生まれ、発展したのかについても説明を加えたい。また、学生諸君が経済学部で学ぶことになるさまざまな講義を理解するのに必要な基本的な言葉の意味についても説明したい。
 学生諸君が見るビデオの一画面からでもいい、読む経済小説の一頁からでもいい、現実の社会・経済に対して一筋の興味・関心を持って欲しい。そして、それを糸口にして、日本の経済・ビジネスに関するより広い興味・関心を育てて欲しいと願っている。というのは、経済現象の一つ一つはすべてリンクされているので、どんな現象や出来事からでも、日本の経済・ビジネスの学習へと入り込んでいけるからである。

【教科書・参考文献】
 テキストは、堺憲一『日本経済のドラマ 経済小説で読み解く1945−2000』東洋経済新報社、2001年を使用する。受講生は、このテキストをフルに使うので、毎回持参して欲しい。なお、参考文献に関しては、授業中に随時紹介する。

【成績評価】
 定期試験に加えて、授業中の小テスト、レポートなどの結果を総合的に判断して評価する。

【授業計画】
1 イントロダクション
  ・われわれ人類が持っている「豊かな可能性」とは。なぜ学ぶのか。
  ・現在の日本の経済体制である「資本主義」はどのようにして生まれたのか。イギリ
   スの産業革命。日本の産業革命。戦後日本経済の大まかな流れ。
2 戦後復興期(1945−1955年)
  ・戦後復興期とは。戦後の三大経済改革。経済復興。
3 高度成長期(1955−73年)
  ・高度成長期とは。産業構造の変化と重化学工業の発達。モータリゼーション。スー
   パーマーケットの登場と発展。
  ・日本的システムの定着。企業集団。「日本的経営」(終身雇用、年功序列、企業別
   労働組合)。労使関係。系列。
  ・高度成長の歪み。公害問題。モーレツ社員。日本経済の構造的諸問題。
  ・ライフスタイルの変化。家電の普及。団地族の誕生。インスタントラーメン・カッ
   プ麺の登場と普及。ファミリーレストランの登場。
4 安定成長期(1973−1986年)
  ・安定成長期とは。ドル・ショックとオイル・ショック。
  ・不況対策。輸出の拡大。財政支出の増大。減量経営の徹底。
  ・新しい産業の担い手。エレクトロニクスと自動車産業。コンビニと宅急便。
  ・金融界の動向。企業金融(間接金融と直接金融)。金融の自由化。
  ・ライフスタイルの変化。レジャー産業の発達。テーマパークとファミリーコンピュ
   ータ。消費者金融。
5 バブル期(1986−1991年)
  ・バブル期とは。プラザ合意の意義。円高不況。超低金利。
  ・新しい潮流。日米構造協議。男女雇用機会均等法。冷戦構造の解体。
     →冷戦構造が解体した理由とそのインパクト。
6 バブル崩壊後の不況期(1991−2001年)
  ・バブル崩壊後の不況期とは。大型金融機関の解体。不況の長期化=「失われた十年」。
   ビッグバン。金融のグローバリゼーションへの道
  ・日本的システムの動揺。企業環境の変化。IT革命。
  ・アジア、アメリカ、ヨーロッパ経済の動向。
  ・地球環境問題。少子化と高齢化。


2002年度「社会経済学入門」における学生たちのレポートのテーマ

課題:特定の業界・企業・商品を自由に選び、レポートを作成しなさい

【食品】 ・インスタントラーメンの開発 ・踊る缶入り茶 ・戦後の酒造業  ・日本の食品業界  ・日本のビール産業

【電機・エレクトロニクス】 ・コンピュータとインターネットの歴史 ・ソニーの力 ・SONY のデジタル戦略・ ソニーの歴史

【自動車】 ・ヴィッツとフィット ・クラウンの誕生と戦後の日本経済 ・車の現状と問題 ・自動車が現在に至るまで ・自動車業界 ・自動車産業の移り変わり ・自動車産業の現状とこれから ・戦後から現在までの車の移り変わり ・戦後日本のモーターサイクル  ・戦後の自動車産業  ・トヨタが最強な理由 ・トヨタ自動車の影響力 ・トヨタ自動車はなぜ強いのか ・トヨタの発展と経営 ・トヨタ方式の歴史と現状 ・日産のゆくえ ・日産リバイバルプランとカルロス・ゴーン・本田とトヨタ ・ホンダ フィットの成功−何故カローラを抜いたのか? ・三菱自動車工業のあゆみ・そしてこれから

【その他の製造業】 ・医薬品業界のこれまでとこれから  ・日本の中堅企業  ・AND1の成長

【銀行】 ・金融業界最高の銀行  ・不良債権と銀行

【証券】 ・今までとこれからの証券会社

【保険業界】 ・生命保険業界の歴史を知り、今後を考える

【通信】 ・国内携帯電話事情 ・携帯の進化

【交通】 ・新幹線の過去と未来 ・日本におけるバス業界の歴史

【デパート】 ・高島屋の売り上げ回復への挑戦 ・百貨店への道 ・夢を売る百貨店の歴史と今

【スーパー】 ・イトーヨーカ堂と他社の比較 ・イトーヨーカ堂の経営  ・スーパーマーケット
・ スーパーマーケットの過去と未来 ・総合スーパーとハイパーマーケット

【コンビニ】 ・急成長を遂げたコンビニエンス・ストア業態  ・コンビニ業界 ・コンビニをリードするセブンイレブン  ・コンビニの本当の姿 ・セブンイレブンとコンビニエンス業界 ・24時間365日のサービス ・増えるセブン-イレブン

【その他の小売業ほか】・マツモトキヨシ成功の経営感覚・ユニクロ ・ユニクロ成功の秘訣とは?

【外食産業】 ・今を生き抜く「和民」 ・飲食店の開業と経営 ・吉野屋の光と影

【アミューズメント】 ・音楽業界に異変! ・音楽を取り入れれば日常はもっと面白い ・ゲーム業界の歴史 ・Jリーグの成功と失敗 ・ディズニーランドの企業戦略 ・ディズニーランドの経済効果とライバル ・日本競馬と世界の競馬の関係 ・パチンコ店の今 ・フィットネスクラブの現状・プロ野球を考える ・プレイステーションがソニーに与えたもの−ライバル、セガ・任天堂との 戦い ・文化事業としてのディズニー

【その他】 ・企業の寿命・『週刊少年ジャンプ』・新聞業界−日本の新聞は世界一! ・日本経済の成長と食の変化 ・日本ホテル産業 ・バブル経済とその崩壊 ・不況知らずのブランド−ルイ ・ ヴィトン ・フランチャイズ業界の繁栄 ・ペットショップ経営                 (タイトルが明記されていないものは除外した)


<<back