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オリエンテーション・キャンプ

saiko1.jpeg・僕の所属する学部では、毎年、新入生を1泊2日のオリエンテーション・キャンプに連れて行く。主な目的は、学生同士の親睦で、これをやらないと、いつまでたってもうち解けた関係になれない学生が多いからだ。ここ数年は富士五湖の西湖が会場になっていて、僕は家が近いという理由で、今年の実行委員長にさせられてしまった。
・とにかくいろいろと委員をやらされているから、できるだけ手抜きでと考えた。しかし、去年も一昨年も参加して感じたのは、西湖まで出かけていってするスケジュールになっていないということ。ボランティアで手伝いをしてくれる学生たち(オリターと呼ぶ)とそんな話をしているうちに、キャンプ・ファイヤーやバーベキューをやろうということになった。4月に入ってから毎週、学生たちとキャンプの中味を検討。熱心な学生たちが出すアイデアにつきあって、委員会は毎回長時間になった。

saiko2.jpeg・こんな予定ではなかったのに、と思ったが、学生が何かを積極的にやるという姿勢は最近めったに見かけないから、面倒くさがってもいられなかった。
・前回書いたように、僕はゴールデン・ウィーク中に体調を崩した。仕事を再開してしんどい一週間だったが、前日にした最後の実行委員会も無事済ませて一応準備はOK。キャンプ・ファイヤーや翌日の西湖散策につきあう体力があるかどうか不安だが、一応何とかなりそうなめどはついた。やれやれ………。
・当日は、本当に久しぶりの快晴。朝起きたときに窓から真っ青な空が見えるのはずいぶん久しぶりで、寝起きの感覚も久しぶりに気持ちがいい。これなら何とか勤まりそうだと思った。

saiko3.jpeg・西湖に着いたのは4時過ぎ。全体会をして、夕食。そして7時からキャンプ・ファイヤー。1年生にはゼミ単位で仮装してジェンカを踊るという課題をだしておいた。しらけて何もやってこないのではという心配があって、新聞紙、段ボール、パンストなどを用意したが、予想に反して、仮装はなかなかのものだった。で、大きく燃え上がる火の勢いもあって、キャンプ・ファイヤーは最初から盛り上がった。アー、これなら大丈夫。ほっとした気がした。 ・ジエンカを踊った後にはソロで歌う学生がいたり、エレキギターを持ち込んでビートルズを歌う教員がいたりで楽しかった。学生たちはその後も、ホールに集まってビンゴやクイズのゲームなどで盛り上がった。教員たちは部屋に引き上げて慰労会。夜中に騒いだり、外出したりする学生もほとんどいなくて、その点でも大助かり。

saiko4.jpeg・翌日は8時に朝食をとって9時からはいくつか用意したミニ講義や授業。僕は「西湖散策」を担当したが、希望者が多すぎて、半分はバスで「野鳥の森公園」に送り出す。で、残った学生を連れて、ちょっとだけ山登り。宿舎の北側には高い山が迫っていて、時折山崩れが起こる。それを防ぐ大きなダムまでが一応の予定で、時間にしたら30分ほどだった。すぐに弱音を吐く学生もいたが着いたらまだ物足りなそうな雰囲気で、それならちょっと冒険をと川原にくだって巨岩がごろごろするところをダムの中まで歩く。水は全然流れていないが足場を気をつけなければ滑ってしまう。「ワー、こわ」とか「キャー」とかいう学生もいるが楽しそうで、次には堤防の上まで登る。空は真っ青、山は新緑、眼下には西湖、遠くに富士山。一人前の山歩きをした気がして満足そうな顔。じゃー、これで下に降りましょう。

saiko5.jpeg・最後はバーベキュー。飯盒炊さんのまねごともして終了。1時半にバスが出発して、僕の役目もすんだ。オリターをしてくれた学生さんたちは本当に頼もしくて、1年生も積極的だった。実行委員は慣例で行くと3年間やる事になっているらしい。今回だけでかなりくたびれたから、もう来年は交代して欲しいところだが、たぶんそれは無理だろうから、来年は今回と同じスケジュールで、事前のミーティングなどは極力簡略にしたいと思う。それにしても、大学の先生も体力がなければつとまらない仕事になった、とつくづく感じた。いったいいつまでもつことやら。

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2001年05月14日 13:29に投稿されたエントリーのページです。

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