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四国遍路その2

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・お遍路は順調に続いている。徳島から高知に入り、愛媛、そして最後の香川に入った。寺の多くは辺鄙なところにあるし、町中でも小高い山の上だったりする。寺と寺の間が数十キロなんていう場合も珍しくないし、階段が数百段なんてこともある。そんな場所を「遍路ころがし」といって難所にたとえてきた。「空海」という名は、今はロープウェイで登る太龍寺近くの捨身ヶ岳で座禅を組み(空)、室戸岬突端の御厨人窟(海)で修行を積んだことに由来するという。この室戸岬の先端の山上に最御崎寺があり、西の足摺岬の突端には、金剛福寺がある。

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・どちらも、その前の寺からは80~90キロも離れている。時々歩いて遍路している人を見かけたが、一日で歩ける距離ではないから、宿はどうしているのか心配になった。そんな人たちを追い越していくと、車での遍路が横着なものであることを思い知らされる。とは言え、一気にやろうとすれば2週間はかかるから、これはこれで、きつい行程であることは間違いない。山間部に入ると雪道になることも何度かあった。

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・もう十日以上、宿から宿を泊まり歩いていると、刺身、焼き物、煮物などなどのごちそうのはずの食事にうんざりしてくる。おうちご飯が懐かしいが、旅はもう少し続く。Wifi設備の貧弱なところが多くて、ネットもほとんど使えていない。寺を回るのも正直言って飽きてしまった。遍路には弘法さんが同行するのだそうだが、そんな気になったことは一度もない。早く終わらないかと考える奴に御利益なんかはないかもしれない。
・善通寺は弘法さんが生まれた土地で、寺も段違いの大きさだった。しかも祭りの日で、大鏡餅をもって運ぶ競争をしていた。この寺の近くの大学に勤務するKさんが待っていてくれて、研究室で、自分でローストしたというコーヒーを飲み、、近所で讃岐うどんをごちそうになった。この土地になじんでいるようで何よりだった。さて、遍路もあとわずか、何事もなく結願成就してほしいと思う。

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2018年02月26日 06:24に投稿されたエントリーのページです。

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