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寄る年波

・仕事を辞めて、毎日が日曜日の暮らしになりました。体力が落ちぬよう、贅肉がつかぬよう、自転車に乗り、家のメインテナンスや庭仕事、そしてもちろん家事にも精出しています。あちこち出かけて長時間のドライブなども、まだまだ大丈夫と自信を持っています。しかし、寄る年波というほかはない、体の変調に悩まされ始めてもいます。

・毎年の健康診断で、聴力が落ちていることを指摘されたのは数年前でした。確かに、声の小さな学生の話が聞き取りにくいと感じ始めたのもその頃でした。その症状は確実に進んでいて、最近ではテレビのボリュームを一つ二つ上げたくなることが多くなりました。ところがパートナーの耳は良く聞こえるようですから、僕が上げれば彼女が下げるといったことになって、諍いの原因になっています。もちろん、まだ補聴器を必要にするほどではないのですが、聞こえにくくなっていくのは避けられないでしょう。

・耳については別の症状を最近経験しました。夜寝ていて寝返りをうった際に、ベッドが斜めに傾いていくような感覚に襲われました。慌てて反対の側に寝返ると、やっぱり同じようにベッドが傾いて、驚いて目を覚ましてしまいました。寝ていて頭を左右にふると、自分だけでなく、世界も傾いてしまう。さっそくネットで調べると、「頭位めまい症」で、高齢者に多い症状のようでした。耳の奥には耳石という頭部の傾きを感知するものがあるのですが、老化によって耳石の一部がはがれ落ちることがあるようです。

・「頭位めまい症」は、リンパ液で満たされた三半規管の中で、頭を動かした後でも、はがれた石がまだ動いておきる症状です。直すにははがれた石を取る必要があるのですが、頭を左右に振って寝返り運動をくり返せば、細かくなったり溶けたりしてなくなるとありました。さっそく試したところ症状は出なくなりました。気圧に対して敏感であるなど、三半規管は以前から丈夫ではないので、これからも気をつけなければならない箇所だと思いました。

・また、これも昨年あたりから自覚するようになったことですが、寒い日に自転車を走らせていて、手や足にかゆみを感じるようになりました。そのうちに歩いていても痒くなることがあって、赤い湿疹が出るようになりました。体のほてりがなくなれば、かゆみも湿疹も消えてしまいます。これもネットで調べると「温熱蕁麻疹」だとありました。体が温まった時に外気との温度差に皮膚が過敏に反応して起きるようです。風呂に入っても出る症状のようですが、これはまだ大丈夫です。

・抵抗力がなくなって敏感になっているといえば、山芋をおろした時にも、手が痒くなるようになりました。まったく大丈夫だったので、すぐ手を洗うこともしなかったのですが、すり下ろしながら頻繁に手を洗うようになりました。花粉症とも無縁だったのですが、最近目がしょぼしょぼするようにもなりました。我が家は森のなかにあって、杉や檜、あるいは松の花粉で、車が黄色くなるほどです。今迄はなんともなかったのですが、これからひどくなったら、ここには住めなくなってしまいます。

・最後に頻尿。膀胱にしっかりたまるということが減って、すぐに尿意をもよおすようになりました。家にいる時はどうということはないですが、外に出かけたら、いつでもトイレを探して、早めに済ますよう気をつけるようになりました。何しろ、ちょっともよおすと、すぐにがまんできない気になってしまうことがあるからです。放尿する時も、力が入らない感じになりましたし、残尿にはいつも気をつけなければなりません。

・このようなことが続いて、寄る年波には勝てないなあ、とつくづく実感しています。逆らって何とかという気持ちがないわけではないですが、それこそ年寄りの冷や水になるのが落ちでしょう。老化現象は一時的なものではなく、これからずっとつきあわなければいけないものですし、もっともっと、いろいろ出てくるものだと思います。その意味では、やっと出発点に立って歩き始めたと言えるかもしれません。

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2018年06月11日 06:37に投稿されたエントリーのページです。

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