« 庭作りを少しずつ | メイン | ガビチョウと薫製 »

河口湖も暑い!

forest35-3.jpeg・今年の夏は本当に暑い。東京が39.5度になり、翌日には甲府が40度を超えた。で、さすがに河口湖も34度。こんな気温は引っ越して以来初めてだ。とはいえ、暑いのは日中の数時間で、夕方には山おろしの涼しい風が吹いてくる。寝る時間には20度前後になっているから寝苦しいと言うこともない。あらためて別天地だと思っているが、それだけに、東京に出稼ぎに出る日はつらい。高低差800m、温度差10度。夏の季節にはこの落差が何ともこたえる。
・そんなしんどさが一ヶ月も続いて、すっかり食欲がなくなった。ここ数日、原因不明のしゃっくりに悩まされている。突然出はじめて、しばらく止まらなくなる。しゃっくりは横隔膜のケイレンが原因だが、やっぱり胃が悪いのかもしれない。しかし、待ちに待った夏休みがはじまるから、体調もすぐに回復するだろうと思う。何より東京に出かけなくてすむのが一番だ。

forest35-1.jpeg・7月に入って河口湖もにぎやかになってきた。隣近所の別荘族も毎週のように訪れている。子供のはしゃぐ声、花火の音など、しばらくは騒がしい。道路も渋滞しているが、湖畔にトンネルが二つできたから、ずいぶん楽になった。東京から来たドライバーは狭い道では真ん中を走る。だから対向車が来ると急ブレーキを踏んで慌ててハンドルを切る。初心者は道の真ん中で止まって動こうとしなくなってしまうから始末が悪い。そういう人にかぎって、対向車など予測せず、よそ見をしたりおしゃべりをしたりしている。危なくて見ていられないし、イライラもしたのだが、それが一部解消された。

forest35-2.jpeg・天気がいいから富士山もよく見える。学校帰りに都留市まで来ると、暗くなってうっすら見える富士山に山小屋の明かりがきれいに浮かんでいる。ちょうど北斗七星のようだ。しかし、もう少しすると、明かりは五合目から頂上まで繋がるようになる。富士山銀座。押し合いへし合いで登る人たちでごった返す季節がもうすぐやってくる。
・にぎやかなのは人間ばかりではない、ここのところ連続して、家の近くで動物を見かけた。キジはしょっちゅうだがタヌキやイタチやウサギははじめてだった。このあたりにはサルやイノシシも頻繁に出る。わが家のムササビも相変わらず夜な夜な出かけていっては明け方もどってくる。赤外線カメラを仕掛けて夜通し写したらどんな世界が現れるのか。そのうちやってみようかという気になってきた。

senndai.jpg・今年は鳴き声もいつになくにぎやかだ。カエルにセミ、あるいは野鳥。センダイムシクイイは「ショチュウ イッパイ グイー」と鳴く。最近鳴くのは特におしゃべりで「イッパイ イッパイ イッパイ グイー グイー グイー」と連呼する。この鳥はおしゃべりの目立ちたがりのくせに姿を見せない。望遠鏡とカメラを用意しているのにいまだにつかまえられないでいる。野鳥のサイトから拝借した写真だとこんな鳥だそうだ。もう一種、追いかけているのはチョウチョ。
・隣の空き地に生えた雑草は、今年はすさまじいほどだが、そのなかに大きなヤマユリがいくつも咲いた。遠くからでも強い匂いがする。先日テレビで「イングリッシュ・ガーデン」をテーマにした番組を見た。植民地から持ち帰った植物が貴族のあいだで人気になり、きそって庭を飾るようにした。「イングリッシュ・ガーデン」にはそんな起源があるようだが、江戸時代の終わりに鎌倉で採取したヤマユリも、当時は熱狂的なブームになったそうである。しかし、高原には似合わない品の悪い花で、ぼくはあまり好きではない。

About

2004年07月27日 21:06に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「庭作りを少しずつ」です。

次の投稿は「ガビチョウと薫製 」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type