« ガビチョウと薫製 | メイン | 冬の収穫 »

台風の残したもの

forest37-1.jpegforest37-2.jpeg・何度めの台風か忘れるほどだが、とんでもないほど雨が降った。大学は6時間目から休校になったが、会議は予定通り。学部、大学院、全学と予定はぎっちりで、決めなければいけない重要議題がたくさんあった。僕も人事の提案者だったから、早退するわけにはいかなかった。風は大したことないが雨はかなり降っている。
・高速が通行止めになったら帰れなくなる。気が気ではなかったから、お役目がすんだところで早退することにした。ワイパーを最速にしてやっと前が見えるような雨。高速道路には水たまりができて、しょっちゅうハンドルを取られる。帰ってホッとしたら、神経を使いすぎたのか、目が痛くなった。

forest37-3.jpegforest37-5.jpeg・帰ってしばらくすると風も強くなった。森の大木が大きく揺れ、背の低い木は真横になるくらいにしなっている。屋根には枝が落ちてくる。これはすごいことになると心配した。テレビのニュースを見ると、台風は山梨県に向かっている。しかし、気にはなったがとにかくくたびれて眠い。木々の騒ぐ音を聞きながらいつのまにか寝てしまった。
・朝起きると、そとはまだ雨。しかし風はやんでいる。テレビをつけるとかなりの被害が出たようだ。しかし、高速道路は動いている。で、また大学に出校。途中から陽がさしはじめた。

forest37-7.jpegforest37-8.jpeg・台風が何度も来て、周囲にもいろいろ被害が出ているようだ。底で繋がっている西湖と精進湖、そして本栖湖は水かさがかなり増したという。出かけてみると、本当に水が多い。いつもより湖面が近くに感じられる。西湖では、サクラの木がぽきりと折れ、湖岸には水没した車が放置されていた。いつもカヤックをやるために車をとめた砂地も、完全に水没していて、ボートはロープでくくられていた。
・本栖湖でも同様で、草の生えた湖岸や太い木が水に浸かり、遊覧船の乗り場も水没していた。

forest37-9.jpegforest37-10.jpeg・精進湖の近くにある「赤池」に水がたまったという新聞記事があったから、そこにも出かけてみることにした。富士六湖というほどの大きさはとてもない、ちょっとした小池だ。やはり地下では西湖や精進湖とつながっていて増水すると出没するという。湖面が下がれば消えてしまう束の間の小さな湖………。近くまでいくと、鳥が飛び立ち、足元を見ると鹿かウサギの糞がたくさんあった。ほとんど人が近づかない薮に被われた一角。もっとも真上には国道の橋が架かっている。


forest37-6.jpegforest37-4.jpeg・例年より半月も遅い富士山の初冠雪。昼に近かったがたしかに頂上付近はうっすら白い。青空に映える富士。山も色づき始めている。もうすぐ 11月だからとっくにそうなっていいはずなのに、やっと秋らしい季節になったようだ。とはいえ、あちこち歩き回っているうちに、汗をかいてしまった。長い冬はそれなりに厳しいが、季節はずれというのは、また、なんとも間が抜けた感じがする。

About

2004年10月26日 20:57に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ガビチョウと薫製 」です。

次の投稿は「冬の収穫 」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type