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秋の山歩き

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・9月に出かけたのは北八ヶ岳の横岳、本栖湖の南にある龍ヶ岳で、10月になってからは富士吉田の東にそびえる杓子山に登り、先週は木曽の御嶽山に行ってきた。スイスで山小屋に泊まりながら歩くことになれたから、これからは国内でもという気になり始めている。とは言え、車で、ケーブルやロープウェイでできるだけ上まで行ってという横着な癖がついたのも確かだ。

forest103-2.jpg・北八ヶ岳の横岳はロープウェイで2237mまで上がることができる。坪庭という名の溶岩台地が広がり、南に広がる八ヶ岳の峰々が望めるから、ほとんど歩かなくても山登りをした気分になる。ロープウェイにはバスに乗ってきた団体客がたくさん乗っていて、そんな人たちの間を、僕は山頂まで行くんだよと言いたげにかきわけて行く。ただし、山頂は2480mだから登るのは250mほどにすぎない。楽勝だと思ったのだが、道は溶岩のがれきで足場が悪かったから、結構くたびれてしまった。

forest103-3.jpg・龍ヶ岳はクリスマスから暮れにかけてダイヤモンド富士が見られることで、最近人気になった山だ。僕はそのダイヤモンド富士を見ようと、この山に数年前に登ったが、霧が立ちこめていて途中で引き返したことがある。今回は前回とは違うルートから登り始めたのだが、天気が良かったのに、頂上に近づくとまた霧に包まれてしまった。何も見えない頂上は味気ないものだったが、植生の豊かさも実感して、この霧のおかげなのかもしれないと思った。

・立ち枯れしたブナの木にびっちりとキノコが生えていて、食べられるものとわかったら持って帰るのに、と残念な気がしたが、野生のキノコはまた、放射能の影響を受ける植物だから、摘んで帰って食べたりしないほうがいいな、とも思った。ちなみにこのキノコはムキタケという名でたべられるもののようだった。

forest103-4.jpg・山の幸ということでは、僕には秘密の栗の木がある。去年は実をつけなかったが今年は大豊作で、右のようなたくさんの栗を収穫した。自転車で坂道を登っていて、もう歩こうかと下を見たときに道路に転がっている栗に気がついたのが最初だった。

・栗はその日のうちに皮をむき、一日水につけて渋皮をむく。拾うときは夢中で楽しいだけだが、後の作業は簡単ではない。実は今回は2度出かけて、同じくらいの量の栗を収穫した。だから、皮むき作業も大変だったのだが、そのほとんどを冷凍保存にした。スープにしたり、あんこにしたりして、最後は正月の栗きんとんにする。面倒だけど秋の一番の楽しみである。

・で、先週は木曽の御嶽山に登った。3000mを超える山だが2100mまで車で行くことができる。とは言え、登山道はがれきと階段できわめて歩きにくく、快晴だったが吹き飛ばされそうなほど風が強かったから、頂上に着く前からへとへとになってしまった。指先の感覚がなくなるほど寒く、高山病の症状もでて頭痛がしたが、雲一つない眺めは素晴らしかったし、紅葉も美しかった。


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2012年10月22日 07:09に投稿されたエントリーのページです。

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