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二度目の冬

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forest14-1.jpeg・去年の豪雪には難儀したが、今年は暖かい。暮れに早々雪が降って、いよいよ冬だと覚悟したのに、1月は末まで、ほとんど雪知らず。辺りの風景は茶色のままだった。やっぱり銀世界にならないと冬らしくない。そんなものたらなさを感じていた。
・もっとも、今年は入試委員でセンター入試にたちあった。定期試験の監督に、院の修論口述試験と、朝早くから出なければならない日も多かった。雪は見たいけれど、仕事にいけなくては困る。そんな気でいたら、やっと一月末になって雪になった。しかし、1月26日。忘れもしない、ちょうど一年ぶりのドカ雪である。
forest14-6.jpeg・去年の1月27日は修論の口述試験で夕方まで大学にいた。朝から雪は降り始めていて、東京でも少し積もっていたが、思いきって河口湖に帰ろうとして、大変な目にあった。「冷や汗、大汗の大雪物語」。おなじことが今年も起こるのでは。そんな不安を感じながらの出勤だった。運良く、今年は雪が降る前に帰れた。帰宅して1時間後に降り出した雪は、翌朝には40cmになった。 ・例によって、せっせと雪かき。去年は張り切りすぎて肘を痛めたので、今年は力任せにしないように気をつけた。2時間ほどかかって、家のまわりと、道路までの雪をかく。午後にはブルドーザーが来て、道路の雪もどけてくれた。これで一安心。あとは見る見る大きくなる氷柱(つらら)の鑑賞。
forest14-2.jpeg・雪はその後もう一回。今度は30cmほど積もった。それでまた、半日かけての雪かき。雪がない冬は物足りないが、2度も雪かきをするともうたくさん。今年はこれでおしまいにしてほしいなどと思っても、天気ばかりはどうしようもない。とはいえ、今年はやっぱり暖かい。二度目の雪の後は気温が上昇して、雪は氷柱にならずに溶けだした。70cmほどになっていた雪も、見る見る低くなって、シャーベット状になっている。これでは、カマクラも雪だるまもできない。庭にそのために雪を集めたのだが、ぐちょぐちょにぬかるみはじめている

forest14-3.jpeg・そうなると、空模様と風を気にして、やりたくなるのはカヤックである。何とか雪景色ののこるうちに今年の漕ぎ初めをしたい。そんな気になりはじめた。去年の今頃は、湖は全面凍結していた。今年はというと、所々という程度だ。実は冬用に黒いコーミング・カバーを購入した。完全密閉ではないから、それほど暖かいわけではないが、水しぶきが艇内に入ることはなくなる。それをつけて試してみたかった。

・湖岸には誰もいない。ただカナダ雁のつがいが何組か、のんびりひなたぼっこをしている。日差しが強くて、組みたてているうちに汗びっしょりになってしまった。これでは厚着の必要はないし、カヤックにカバーをするほどでもない。

forest14-7.jpeg・しかし、漕ぎだすと、北風はやっぱりきつくて冷たかった。波しぶきもたってかなり揺れた。だから、動かずにぼくものんびりひなたぼっこ、ということにした。湖の上に浮かんでいると、本当に心がゆったりする。ストレスがすっと消える感じ、あるいは心が洗われる感じ。ぼくは長風呂は嫌いだから、温泉に興味はないが、風呂好きが、のんびり湯船につかっているときの気持ちと似ているのかもしれない。

・このページが載る11日から3日間、ぼくは入試の採点で缶詰になる。そのあとつづいて大学院の入試と、春休み前の最後のお勤めだ。それが終わったら、また真っ先に、カヤックで湖に浮かぼう。そんな楽しみでもなければ、もうやってられないほど、忙しい。

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2002年02月11日 14:09に投稿されたエントリーのページです。

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