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つれづれ

forest17-1.jpeg・高原の花は、相変わらず、つぎつぎと咲いている。芽が出て、茎が伸びて、葉が茂る。そして開花。で、しばらくすると、花が落ちて、別の花と交代。だから1日として見逃せない。もちろん、雑草だと思ってむやみに抜くこともできない。だから、歩くところ以外には植物が繁り放題になっている。もっとも、自分で植えた向日葵とコスモスの周囲の雑草はこまめに刈っている。どちらも日の光をほしがるから、覆い被さるように雑草に伸びられては、成長しないし、負けて枯れてしまうことになる。それでも、森のなかでは一日中日があたる場所は少ないから、成長はゆっくりとしている。雨も少ないから、水撒きもしてやるが、そうやって保護していると、あらためて雑草の強さやたくましさを知らされる。

forest17-2.jpeg・先日山梨放送の番組で「ミルキー・クィーン」という米の話を聞いた。おいしい米のようだが、それを富士吉田で作っているという。寒暖差の大きさときれいな水が稲作には適しているようだ。おいしい米など取れるはずのない土地に適した品種が、今人気を呼んでいるらしい。そんな話を聞くと、買って食べたい気がするが、作ってみたい気もちょっとだけする。付近には休耕田がたくさんあって、頼めば安い値段で貸してくれるようだ。すぐにとは思わないが、可能性としては考えてもいいかなという気になった。
・もっとも、ここのところ、ワールド・カップやMLBでテレビに釘付けで、カヤックも散歩もご無沙汰状態になっている。薪割りもしばらくやっていないし、倒木探しもお休みだ。運動不足もはなはだしくて気にはなっているのだが、昼も夜も、テレビの中のスポーツに一喜一憂している。米作りなどという大胆な思いつきは、だからこそするのかもしれない。実際に検討しはじめたら、たぶん、すぐにあきらめるだろうと思う。

forest17-3.jpeg・湖畔はずいぶんにぎやかになってきた。釣り客、キャンパー、水上スキー、それに観光バス。近くのペンション村にも、連日修学旅行の団体さんがやってきている。カントリー・レイクのカヌー教室も早朝から大忙しのようで、出勤時には観光バスが駐車していて、中学生がカヌーと戯れている。これから8月末まで、河口湖周辺は都会の喧噪が持ちこまれるような騒がしさになる。ワールド・カップのためか、いつもより外国人をよく見かける。カメルーンが合宿しているから、アフリカ系の人たちも多い。だから、ふだんにもましてにぎやかそうに感じてしまう。

・そのような喧噪は家のまわりまではやってこない。しかし、この時期になると、さまざまな音がして、やっぱりにぎやかだ、鳥の声、カエルの声、キツツキが木をつつく音。ハチの羽音。庭にでるとそれが合唱するように聞こえる。もう少しすると、それに虫の声が加わる。ムササビは時折帰ってきて屋根裏で寝ている。夜な夜なやってきた野ネズミには餅米と向日葵の種をたらふく食べられた。ここ数日は大きなアリが入りはじめている。草花とあわせて、ここには生き物がたくさんいて、それらが一斉に生きるエネルギーをほとばしらせている。
・カウチポテト状態だからこそ思うことをもう一つ。今年こそは富士登山をしようと考えている。実はぼくはまだ一度も、頂上に立ったことがない。学生の時に一夏8合目の山小屋でアルバイトをしたのだが、その時も5合目と山小屋との往復ばかりで、そこから上には行かなかった。だから一度、と毎年思っていて、今年もそろそろそんな季節になったから、やっぱり今年は登らねば、と考えはじめている。しかし、富士山はなくならないから慌てなくても、といった気持ちが一方にあるから、今年もやっぱり登らないかもしれない。

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2002年06月10日 13:25に投稿されたエントリーのページです。

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