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夏休み回顧

forest19-1.jpeg・回顧というのはちょっと大げさかなと思う。特にどこかに行ったわけではない。夏休みのほとんどを自宅で過ごした。そのあいだに何か特別なことをしたわけでもない。しいてあげれば翻訳の仕上げだが、これはまだ終わっていない。実は2版の改訂版が9月1日に発売になるとAmazon comに載って、それを待って仕上げをと思って中断したのだが、結局誤報だとわかって慌てて再開したりしたのだ。もう夏休みもあとわずかだし、終わりにしたいと思って、ここ数日はがんばっている。
forest19-7.jpeg・その他に何をやったかなーと考えると、ほとんど何も出てこない。といって毎日惚けていたわけでもない。外出したのは数日で、あとはほとんど家にいた。もちろん客は数組あったから、暇だったわけでもない。何もしなかったわけでもないのに、何をやったか記憶にない。今年の夏休みはそんな感じで終わろうとしている。

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・東京からは、暑くて何もする気にならない、という話が聞こえてきた。河口湖も例年になく暑かった。日中は2階の書斎にはとてもいられないほどだったし、夜も窓を開け放して寝る日があった。去年までとはずいぶん違うと感じた。けれども、おかげで冷麺に素麺、それに蕎麦を満喫した。つまり、冷たいものを食べたいなと思うほどには暑かったということだ。冷蔵庫の製氷はわが家では夏でも無用の機能だったが、今年は重宝に使った。
・丹精込めて育てた向日葵とコスモスは過保護がたたってか寂しいかぎりの成長に終わった。この二つの植物は何より日差し。一日中太陽にさえ当たれば、あとは何もいらない。そのことがよくわかった。家のまわりの森のなかでは、どんなに手を入れても育たない。来年もう一度、日当たりの良い場所を選んで挑戦したいが、肝心の種をまたふきんから調達してこなければならない。


forest19-4.jpegforest19-3.jpeg・やり残したことといえば富士登山。パートナーの膝の状態が良くなくて、これはまた来年以降に持ち越し。何しろ下り坂をちょっとでも歩くと膝が痛くなるのだから、それを直さなければとても無理。そのかわりに下の息子が来たときに五合目まで車で行って御中道(おちゅうどう)をちょっとだけ歩いた。五合目には富士山をぐるっと一回りする歩道がある。いまは西側の大沢崩れで道は寸断されてしまっているが、以前は登山とは違うもう一つの富士山の楽しみ方の一つだった。
・雲がかかって下も上も見にくかったが、時折のぞく山頂や本栖湖や精進湖はきれいだった。麓に流れるように続く樹海の緑と空の青、それに真っ白な雲、時折かかる霧。爽快感をたっぷり味わった。

forest19-5.jpeg・夏休みの間にしておこうと思ったことがもう一つ。薪の確保も思うほどでなはなかった。周辺を車やバイクで走ったときには伐採した木ばかりを探しているのだが、これがなかなか見つからない。あっても重すぎたりながすぎたりして車に積めなかったりする。チェーンソーを持ちだして切り刻むのは大げさで、のこぎりを使うのだが、ちょっと太いと一つ切ったらもう腕がなまってしまう。若い客がきたらさあ、行くぞ、とはりきるのだが、都会育ちの若者は今ひとつ力にならない。
・9月の声を聞いたら急に忙しくなってきた。スポーツ社会学会からは査読の依頼がきたし、マスコミ学会では反対に何人もの人に査読のお願いをしなければならなくなった。院の集中講義の準備もしなければならない。気持と体を仕事モードに変えなければならないのだが、そう考えると憂鬱になって胃が重たくなってくる。毎年のことだが、この時期は本当にメランコリーの秋だ。

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2002年09月09日 13:13に投稿されたエントリーのページです。

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