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もう、梅雨のよう………

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forest25-4.jpeg・連休中はずっといい天気で初夏のような暑さだったから、今年は暑い夏になるのかな、と思ったのだが、そのあとはずっと天気が悪い。気象庁は決してそうは言わないが、もうしっかり梅雨だ。6月になってもすっきりしない天気がこのまま続くのだろうか。朝起きて、真っ青な空が見えると、気持もすっきりする。残念ながら、このところそんな朝がない。
・天気が悪ければ、気温もあがらない。室温を1年中20度に保たせているから、今でも灯油のファン・ヒーターが動いている。9月の後半になったらまたヒーターを使いはじめるから、このまま天気が悪ければ、暖房がいらないのは3カ月ちょっとということになってしまう。

forest25-5.jpeg・そんな不順な天気にもかかわらず森の花は確実に、いつもの時期、いつもの場所に芽を出し、花をつける。冬の寒さや雪を考えると、まるで奇跡のように感じてしまう。去年買って庭に植えた三つ葉ツツジはろくに花もつけずに葉っぱばかりになってしまったが、近くから植えかえた勿忘草はしっかりと増えて長いこと咲き続けている。やはり野生のものは強い。適所生存。同じように植えかえた朴(ほう)の木は葉っぱが枯れて死んでしまったかと思ったが、今年はしっかりと大きな朴葉を何枚もつけた。実は最近ガーデン造りに目覚めてしまって、花壇をつくって森のあちこちから花や木を持ってきて植え始めている。高原の花は小さいが群生させると、その分、鮮やかになる。そんなふうにイメージしているが、結果が出るのは来年以降のことだ。

forest25-6.jpeg・このあたりで、群生で有名なのは芦川村のすずらん。家からは御坂の連山をはさんで距離的にはすぐなのだが、道を車で行くと、御坂峠から黒駒まで降りて、また山道を登りなおさなければならないから、甲府に行くよりも時間がかかる。山梨県のなかでも一番の僻地だろう。その山あいの村のどんつきにスズランの群生地がある。先日、そこに出かけてみた。時折陽もさすが雨も降る。そんな天気のなかでみるスズランは、白樺林の地面を緑の絨毯にしてきれいだった。フジテレビのニュースでも紹介していたから、かなり有名なのかも知れない。

・緑の中に肝心のスズランの花が目立たない。まだ時期が早かったせいもあるが、ここの花は北海道のものとはちがって花が小さいらしい。可憐といえばそのとおりだが、写真に撮るのも難しいほどでちょっと苦労した。群生とはいえ下草をきれいに刈り揃えていて、人を呼ぶにはそれなりの手入れが必要なのだとあらためて感じた。駐車場も整備されていて、その一角には地元の特産品を売っているテントが並んでいた。蕗(ふき)、蒟蒻(こんにゃく)、蕎麦、それに酵母で作るパンなどもあった。

・山梨県は今、町村合併が進行していて、芦川村も甲府市に吸収されるようだ。河口湖に抜けるトンネルも計画済で、もうすぐ工事が始まり数年先には開通するという。ずいぶん便利になるだろうが、おそらく、ひなびた山あいの集落は一変する。ほかにも河口湖町が中心になって周辺の村と合併する話も煮詰まっている。名前は今のところ、富士河口湖町。そうなると、西湖のある足和田村や本栖湖があり、オウムで有名になった上九一色村の名前が消えてしまう。開発と保存のジレンマである

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2003年06月02日 23:25に投稿されたエントリーのページです。

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