« 農鳥その後 | メイン | ペンキ塗り、薪割り、そして紅葉 »

大工仕事、内と外

forest46-1.jpg・イギリスから帰ってしばらくは時差ぼけに悩まされた。河口湖とはいえ、湿気の多い暑さにも参ったし、旅の疲れもあった。だからぼやっとして何もしない日が数日続いたのだが、しばらく前から気になることがひとつあった。休みが終わる前に、玄関と庭先のバルコニーのペンキを塗らなければならないことである。

・で、改めてバルコニーを点検すると、玄関先の板のほとんどに腐りがある。「うわー、まいったなー」と思ったが、ペンキでごまかしても、何年ももつわけではないから、木を張り替えることにした。まずは材料の調達。近くのホームセンターで木を買い、車で運んだが、2m40cmの長さだと助手席を倒してフロントガラス近くまできてしまう。急ブレーキをかけたらガラスを割ってしまうかも。だから片手で運転して、左手は木を押さえるという形になった。翌日からすぐに修理を始めようと思ったのだが、天気が悪い。それで一週間ほど待たねばならなかった。

forest46-2.jpg・作業は単純だが力がいる。柵を分解し、板の釘を全部抜いて取り除く。はがすと外からは見えなかった腐りがまた数本見つかった。柵も変えた方がいい。しかし、さいわい、土台にも湿りはあるが腐ってはいない。そこで中断して、ホームセンターに追加の材料を買いに行く。
・作業再開。新しい板をかぶせていく。次は釘打ち。10cmほどもある長い釘だから、一本打ち込むのにもかなり叩かなければならない。しばらくやっているうちに手がくたびれていたくなってきた。で、一日目は途中で終わり
・二日目は残りの釘打ちをし、板にペンキを塗り、柵を作った。同じ長さの棒を買ってきたのに隙間ができるのが何本もある。きちっと切っていないのか板にゆがみがあるのか。柵ができあがると二回目のペンキ塗り。予定よりペンキの消費量が多い。庭先のバルコニーを塗るほどは残っていないのでまたホームセンターに出かける。ついでに階段用の板も買っておくことにした。

forest46-3.jpg・三日目は庭先のバルコニーのペンキを塗った。こちらの方が三倍ほどの広さがあって、塗るだけで一日かかってしまった。余裕を持って買ってきたはずのペンキもなくなってしまって、重ね塗りするためにはまた買いに行かなければならない。買ったものにほとんど無駄はなかったが、3万円ほどかかった。大工さんとペンキ屋さんを頼んだら10万円はかかるかもしれない。できあがりもまずますで、気分良く仕事を終えた。
・バルコニーにおいているゴシップチェアにはオーク・レッドのペンキを塗った。半透明だからカビでまだらになった木面は変わらないが、少し赤くなって落ち着いた感じになった。今度はこの色でログを塗ろうか、と考えたが、面積の広さはバルコニーの何倍もあるし、高いところにはハシゴを使わなければならない。木が腐っていることはないが、汚れを落とすのにもかなりの時間と手間がいる。やるのなら積んである薪がなくなる春先なのだが、さあどうするか。

forest46-4.jpg・そんなわけで、数日、トントン、カンカンとにぎやかだったのだが、じつは家の中でも数日前からガリガリという激しい音がする。屋根裏に済んでいるムササビが木をかじっているのである。どうも繁殖期になるとはじまるようだが、今回はいつになく激しい。壁を叩いてやめさせようとしても一切関知しない。「おいこら、いい加減にしろ!」などとどなっても、何の効果もない。普段は昼は寝ているのだが、いつまでたってもガリガリやっている。2階の屋根に上がって下をみると、軒先の屋根に木くずが落ちていたりするから、見逃すわけにはいかないという気になってきた。

・ムササビは夜行性で夜8時頃出かけて朝4時頃に帰ってくる。どうも2匹いそうだと思ったのだが、早起きのパートナーが、帰ってきたムササビにカメラを向けた。姿はわからないが目の輝きが2個所にある。彼女を見つけて、住まいをリフォームしようというのだろうか。あるいは、出産の準備なのか。いずれにしても困ったことで、どうしようか悩んでしまっている。野生の生き物との共生というのは何とも美しいイメージだが、巣の様子を確認できないから、心配の種は尽きない。

About

2005年10月04日 14:46に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「農鳥その後 」です。

次の投稿は「ペンキ塗り、薪割り、そして紅葉」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Creative Commons License
このブログは、次のライセンスで保護されています。 クリエイティブ・コモンズ・ライセンス.
Powered by
Movable Type