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春と生き物

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forest59-2.jpg・寒くない冬だったのに、少しも春らしくならない。とはいえ河口湖の桜は例年になく、4月のはじめには咲き始めた。ところが最低気温が零下になったりするから、花はなかなか増えない。で、満開になるまでに2週間近くもかかった。おかげで長いこと花を楽しめたのだが、満開になった桜に目白が何羽もやってきて、小さな花にくちばしをさして蜜を吸っていた。家の中からだが、その瞬間をうまくとらえることができた。
・春先には、ほかにも野鳥がやってくる。もう腐りかけた倒木にアカゲラを見つけた。一生懸命木をつついている。倒木には虫がいて、春の陽気で外に出てきている。それをつつき、ほじりだしている。

forest59-5.jpg・生ゴミを埋めるための穴を掘ったら、蝉の幼虫を掘り出してしまった。たぶん夏になったら出るはずだったのだろう。真っ白かったのに茶色に変わって、少し足がうごいている。もう一度埋めもどしたが、夏までもう一眠りというわけにはいかない。何年もかけて今年の夏を待っていたのに残念でした。ちょっと悪いことをしてしまった。このあたりで一番多いのはヒグラシで、夏の終わりではなく始めから鳴き始める。小さいからたぶんそうなのだろう。

forest59-3.jpg・森の山栗が2年つづけて実をつけなかった。周辺の栗もそうだとすると、この冬は動物にとってはひもじかったはずだ。だからだろうか、家の近くでイノシシや猿を見かけた。猿は集団で来て、家の周辺に半日ほどいた。外に出ても慌てて逃げるわけでもなく、悠然としている。ストーブの薪にする木を積み上げた上にすわってのんびりひなたぼっこ。痩せているわけではないから、食べ物を探しに来たのではないかもしれない。珍しいけど、居着かれたら困ると心配したが、この日以降には見かけていない。

forest59-4.jpg・18日に雪が降って、朝には5cmほど積もった。ベタ雪だからすぐ溶けたが、桜の花に白い雪というのは、はじめて見た光景だった。やっぱり今年の天気はおかしい。おかげで桜の花はいつまでも散らずに、1ヶ月近く楽しんだ。ソメイヨシノ、しだれ桜、八重桜、富士桜、大島桜とその種類も多い。森も日一日と緑を増している。昨日はなかったのに、今日は白樺や唐松が緑がかっている。付近の山も緑色のグラデーションが目立つようになった。これからしばらくは、一日ごとに変わる景色を楽しめる。

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2007年04月30日 07:58に投稿されたエントリーのページです。

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