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飛行機と自転車

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・今年から授業時間数が増えて、夏休みは8月になってからという信じられないスケジュールになった。文科省の指導だから、全国どこの大学でも同じで、9月も早くはじまるから、夏休みの期間は小中高校並みに短縮されてしまったことになる。大学生にもっと学力をつけさせよ、といった趣旨かもしれないが、大学は自分で勉強するところだから、学生はますます、授業さえ出ていればそれでいい、といった気になってしまう。百害あって一利なし。相変わらずの文科省の愚策だが、大学は素直に受けいれなければならないから、何ともしゃくに障ってしまう。

・で、夏休みはまだまだ遠いのだが、待ちきれない気がして、伊豆の神津島への短期旅行を計画した。木曜日に出発して土曜日に帰ってくる日程で、シュノーケリングとトレッキングを楽しんでくるという予定だった。天気予報は悪くないし、当日の朝も薄曇りで、早起きをして調布飛行場に出かけた。そうすると、神津島の飛行場は雲に覆われていて、出発のめどが立たないと言う。飛行機は20席たらずの小さなプロペラ機で、パイロットによる有視界飛行だ。そんなことがあるとは夢にも思わなかったから、ただ呆然という感じだった。
・飛行機は午後にももう一便あるので、とりあえず大学の研究室で待機して、もう一度飛行場に出かけた。今度は飛べるかもしれないと言うことだったが、いろいろ不安なことが思い浮かんだ。島についても今度は帰りの便が心配だ。島からの飛行機は、調布からの便の折り返しだから、島にやってこなければ戻ることはできない。それに何より、飛行機が小さすぎる。ここのところ欠航が多いし、着陸できなければ戻ってくると言われたので、あきらめて家にもどることにした。

forest76-2.jpg"・そんなわけで、この週末も、自転車で湖畔を走っている。暑くなったから、家に帰ると汗びっしょりになる。当然、ビールがおいしいし、食欲も出るから、体重はまったく減る気配もない。ただし、脚力は確実についている。去年は途中で断念した西湖一周も、今年は一度成功している。途中100m上がる急坂を自転車を引いて何とか登りきった。この次は漕いで登りきることに挑戦しようと思っている。
・今は一回に20 kmほどを1時間弱で走っているが、夏休みになったらもう少し遠出もするつもりだ。自転車は折りたたみだから、ドライブ旅行にも持っていく。最初は大げさでいらないと思っていたヘルメットを買うことにした。下り坂では速度が50kmを超えるし、最近自動車の数も多い。万が一転んだりしたらと考えると、少し不安になったからだ。

・河口湖は今花盛りだ。道路のあちこちに紫陽花が咲いているし、コスモスも咲き始めている。ラベンダーには観光バスでやってきた人がたかっているし、ブルーベリー畑やサクランボウも狩りをする人で溢れている。不景気だとは言え、客足は例年と変わらないように見える。ただし、我が家の工房に体験で来る人の数は、去年の秋からめっきり減ってしまった。土と戯れて、忙しさにくたびれた心を癒す。そんなつもりで来る人が多かったのかもしれない。仕事が暇だと、心を癒す必要もなくなるのか。そんなときこそ、のんびり、ゆっくりした楽しみ方をしたらいいのにと思う。

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2009年07月13日 06:36に投稿されたエントリーのページです。

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