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夏の訪問者たち

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・震災後の対応で忙しかった前期の授業が終わった7月の末から、つい数日前まで、何人もの人たちが入れかわりたちかわり訪れた。その度に、にぎやかに話し、食べ、飲んだ。我が家に泊まったら、西湖でカヤックを漕ぎ、自転車を走らせる。これはもてなしだが、人によってはノルマのように感じたかもしれない。普段使わない筋肉を使うから、確実に筋肉痛になる。涼しさのせいもあるが、我が家に泊まった人の大半は、朝食を告げるまでぐっすり眠っていた。

・自転車には速度計をつけているから、必死で漕ぐ人もいる。西湖の周回道路はおよそ10キロだから、平均20キロで走ると30分ほどで一周できる。最速は院生のY君で23分だったから、平均27キロぐらいで走ったことになる。留学生のL君は、そのY君のタイムを聞いて、負けじと張り切って出かけたが、いつまでたっても戻ってこなかった。帰ってから聞いたら、周回道路ではなく、精進湖や本栖湖に行く139号に出て大回りをしてしまったようだ。長い坂道の上り下りがあるから、これだと倍の時間がかかるのも無理はなかった。

forest94-2.jpg ・カヤックはアルミの棒を組み立てるのだが、長年使って、棒を繋ぐゴムが何本も切れてしまっている。だから、どの棒とどの棒を繋ぐかで手間取って、最近ではずいぶん時間がかかるようになった。水に浮かぶ心地よさのせいか、留学生のRさんは見えなくなるほど遠くまで行ってちっとも戻ってこなかった。一方で、別の日に来た同僚のKさんは、後ろ向きで漕ぎだして、そのまま進んでいるから、自転車で追いかけて、前向きに漕ぐよう大声で叫んだ。

forest94-3.jpg・カヤックやカヌーはボートとは違って、前を向いて進む。懸命に漕ぐ人、のんびり佇む人。一人で、そして二人で。小学生の男の子二人を連れてきたKさんは、Y君とS君をそれぞれ前に乗せて、右、左と呼吸を合わせて漕ぎだした。ライトブルーのレガシーB4で関西からやってきたOさんは、カヤックや自転車では、ドライブとは違ってのんびりモード。自転車もカヤックも今まで多くの人を乗せてきたが、人それぞれなのは、その度に、見ていてもおもしろいと思う。

forest94-5.jpg ・もうひとつのもてなしは食事だが、大人数になると、数日前からの仕込みが必要になる。冬ならストーブでじっくり煮込んだカレーやシチュー、あるいはパスタのソースになるのだが、夏は七輪に炭火をおこしてコトコトやることにしている。夜のバーベキューも、たき火でできた熾火を七輪に移して肉や野菜を焼く。これがなかなか好評だった。カボチャのコロッケ、芦川産のこんにゃくと鳥肉とゴボウの煮物、イカと茄子のパスタ、そしてかき揚げ天ぷらとソバ。大人数の食事作りは大変だが、わいわいやるのはやっぱり楽しい。

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2011年08月15日 06:33に投稿されたエントリーのページです。

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