｢ライフスタイルとアイデンティティ｣ (Publications)

2007年（世界思想社）

目次

序

I.ライフスタイルとスポーツ、そして音楽
-------スポーツと音楽の軌跡------　　
ａ. スポーツ選手の変容/ ｂ.反抗としての音楽/ ｃ.スポーツと音楽の誕生/ ｄ.高級と低俗/ ｅ.メディアとの出会い/ ｆ.スポーツと音楽のアメリカ化/ ｇ.階級と人種/ ｈ.テレビとの関係/ ｉ.文化産業としてのスポーツと音楽/ ｊ.音楽とスポーツの交差

II.ライフスタイルとアイデンティティ
-----ポール・オースターの世界-----　　
ａ.消失の物語/ ｂ.見えない人間の肖像/ ｃ.どこでもない国/ ｄ.鍵のかかった部屋/ ｅ.赤いノートブック/ ｆ・ブルー・イン・ザ・フェイス/ ｇ.記憶の書

III.ライフスタイルと身体
-----メディアとしてのからだ-----　　
ａ. わたしにとってからだとは何か/ 倫理的テロリズム／清潔感とＣＭ／現代のカニバリズム/ ｂ.わたし、はだか、衣服/ アサイラム／制服とファッション／はだかとヌード/ ｃ.わたし、外見、他者/ 顔と面子／感情の管理／役割距離と個性/ ｄ.わたし、からだ、他者/ 病と死の否定／病と疾患／語りと聴くことの力/ e.メディアとしてのからだ/ だから、からだからだ

IV.ユートピアのライフスタイル
-----夢物語、理想、そして現実のデザイン-----　　
ａ. トマス・モアの『ユートピア』/ ｂ.社会批判としてのユートピア/ ｃ.カンパネッラの『太陽の都』/ ｄ・ベーコンの『ニュー・アトランティス』/ ｅ.トクヴィルの見たアメリカ/ ｆ.インディアンとニグロ/ ｇ.ベラミーの『かえりみれば』/ ｈ.モリスの『ユートピア便り』

V.ライフスタイルの自覚
------豊かさへの欲望と拒絶------
ａ. ヴェブレンと『有閑階級の理論』/ ｂ.衣と食の近代/ 食生活／衣と外見への関心/ ｃ.ハワードの田園都市/ ｄ.オンリー・イエスタデイ/ ｅ.ユートピアとディストピア/ オーウェルとディストピア/ ｆ.経済成長と豊かな暮らし/ ｇ.コミュニタスとエロス的文明/ コミュニタス／エロス的文明/ ｈ.対抗文化と緑色世代/ ビートとヒッピー／緑色世代と意識/ ｉ.コミュニタスと構造/ 規範的コミュニタスとしての新文化／フリーとシェア

VI.ライフスタイルのユートピア
-----高度な消費社会の光と影-----　　
ａ. スタイルの消費/ ライフスタイルとアイデンティティ／落ちるのが怖い/ ｂ.権力のペンタゴンとエコトピア/ 権力を支える五つのＰ／エコトピア国の出現／人権の再定義/ ｃ.関係とコミュニティ/ 親密性と社交性／社会関係資本の衰退/ ｄ.ユートピアの行方/ ベーコンの夢と悪夢／アメリカ化としてのユートピア／グローバリズムと世界共和国/ ｅ.夢、理想、そして虚構/ 第二次世界大戦と戦後の経済成長／団塊とベビーブーマー/ ｆ.スタイルと日本的発想/ 縮み志向と和魂洋才／かわいいとクール/ ｇ.スタイルのユートピア

VII.ライフスタイルの実践
-----生きることの経験-----　　
ａ. ソローの『ウォルデン』/ 森の生活／シンプルに生きる／孤独と退屈/ ｂ.ライフサイクルと家族/ 火と父親／ひとときの同居/ ｃ.しごとと生活/ 食事の比重／競争と不平等／アメリカの貧困/ ｄ.季節感と風景/ 観光資源としての四季／春夏秋冬／風景と個人主義/ ｅ.自然と伝統/ 自然志向と自然破壊／失われた森、沈黙の春／自然と伝統の再構成

参考文献

あとがき