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初夏の山歩き

西沢渓谷、大菩薩峠、横尾山、日向山

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・富士山の宝永山と小富士を歩いた後、週に一回のペースで近くの山を歩いている。この季節は、新緑が一歩ずつ山頂に近づき、花が咲くようすがよくわかる。
・西沢渓谷を歩くのは二回目だが、前回は秋だったから、山や川の様子はずいぶん違った。山一面の緑でところどころにツツジが咲いている。甲武信岳に泊まりがけで登るグループもいて、山登りのシーズンであることを実感する。しかし僕が歩いたのは渓谷を巡る10kmほどのコースだ。林業が盛んだった頃に使われたトロッコの線路道が復路になっていた。

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・翌週は大菩薩峠を目指した。日川沿いの道を北上していく途中で熊らしき黒い影が道路を横切った。大菩薩峠は高校生の時に山小屋で合宿して以来だから、もう40年以上ぶりになる。途中の福ちゃん荘は懐かしかったが、昔の記憶はほとんどない。霧がかかって眺望はよくなかったが嶺から峠にかけてはお花畑で気持ちがよかった。山ツツジがあちこちに咲いていた。西沢渓谷とそれほど離れていないのに、オレンジと赤紫でまるで感じが違う。photo55-4.jpg
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・横尾山は山梨と長野の県境にある信州峠から登った。1時間ほどでついたカヤトの原の眺めは素晴らしかった。南を向くと左(東)から富士山、南アルプス(北岳、農鳥岳、甲斐駒ヶ岳)、中央アルプス、木曽御嶽山、そして八ヶ岳までが視界に入って、まさにパノラマの風景だ。梅雨の合間の快晴の日で、湿度の低いからっとした風が吹いて心地よかった。カヤトの原は一面の花畑。真東には花崗岩が針の山のように乱立した瑞牆山(みずがき)が見える。
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・6月最後の週は日向山に登った。白州から林道を矢立石まで行き、頂上まで1時間ほど登った。森を抜けると一面の砂浜で、空が海のように思えた不思議な光景だった。花崗岩が風化して、岩が露出し、またきれいな砂になっている。当然、山はあちこちで崩落していて、ぞっとするような断崖もある。残念ながら間近に見えるはずの甲斐駒ヶ岳は雲に隠れていたが、山頂の砂浜岳で大満足の景色だった。その、砂状の下り坂から錦滝までは今までになくきつい下山道だった。
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2010年07月11日 20:52に投稿されたエントリーのページです。

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