今秋出版予定!!
世界思想社刊

Mailから、その4
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  • 前略、突然で唐突で申し訳ありません。
  • はじめまして、渡辺先生。
    あの・・・。渡辺先生って勝手にお呼びしてよろしいのかしら。本日、偶々他のことで検索をしておりましたら、先生が中川五郎さんのことを書かれているので、へエ・・。誰かな、この方って思って・・。東経大?ありゃ、私の家から自転車で何分以内のところにある大学。あ、学園祭の時など何度も行っては、出店の焼き鳥やたこ焼きを食べることが楽しみなこの私。ほー。あの大学の先生が、中川五郎さんのことでカキコしている。それで失礼とは存じましたがつい・・・。
  • この六月にピート・シガー生誕80周年出版記念パーティがありその日、翻訳、出版に関わった人達、ミュージシャン、音楽関係者等が出版記念パーティに集いました。と言っても非公式?などちらかというと内輪の集まりに近く、出席者は約二十名ほどでしたでしょうか。私も出席者の一人でした。とてもアットホームな雰囲気の集まりで、参加者がギター片手に其々の持ち歌を唄いました。その中で頭が金髪の男性が、私の好きな詩人「茨木のり子」の詩にメロディーを付けて唄いました。「誰?あの人」って小さい声で周りの人に聞いたら、「ナカガワ・ゴローさんだよ。日本のフォーク界を立ち上げた伝説の人だよ」って言われた。それで、私の大好きな「茨木のり子」さんの詩を歌にする「ナカガワ・ゴロー」さんって他にどんな歌を唄う人なんだろう。
  • これが、私の中川五郎さんを知った最初です。で、大阪で昔裁判ざたになったとかいう教科書裁判の報告を兼ねたライブがあるってんで、大阪までわざわざ聴きに行きました。どんな歌を色々と唄う人なのか生で聴きたかったからです。
  • ここで、「古川豪さん」って昔、同志社?を舞台に活躍?していたフォーク歌手の方が来ていらして、色々彼とお話をしました。古川豪さんも、私は、その時名前を初めて聞いたし会ったのも初めてでした。なんでも今は、薬局の主をしながら音楽活動をなさってるみたいです。
  • そこで、ライブ後に中川さんとわりとお話をする時間がありました。で、中川さんから名刺を頂きました。後日、メールでご挨拶のメールを出したら、お返事のメールを頂きました。多分、お返事を頂けたのは、以前開かれた中川さんや小室等さんなんかが出演した追悼ライブ。これに私の知合い繋がりが、何人か出演していたせいでしょう。70年代のロックギタリスト、洪栄龍さん(洪さんにお会いした事はないが、この方の弟子の作曲家やシンガーソングライター達と私が知合い)とかゴスペルの亀淵有香さんとか。それから、7月7日に渋谷でライブをするってんで、聴きに行ってそれで最後かな。大体なんでも2~3回聴けば,おおよその全体が判りますもの。
  • あ、私は、中川さんの「渋谷公園通り」とか他の本も、買って読みました。ライブとライブの間のトークと、彼の著作物を読むと、中川ワールドがなんとなく理解できて、ふーん、こんな人なんだろうなって良く判ります。それにしても中川さんって、女性におもてになるみたいで、渋谷の時も素敵な女性が最前列に座って熱いまなざしで彼を見詰めていて、私は内心、それが可笑しくて心の中で笑ってしまいました。だって中川さんもそれがまんざら嫌じゃないようで、とても嬉しそうな、幸せそうな顔をして、彼女と喋ってるんだもの。「僕は、50才になりました」って、ライブの時に言ってたけど、50才にして素敵な女性にもてるとは、男性冥利につきるんじゃないでしょうか。大阪でもどなたか素敵な女性が来ていらっしゃいましたし・・・。
  • 中川さんって、自分の感性、感情にとても正直な人なんだと思う。根底にあるものは、いつも女性に対する愛を求めて精神的に流離ってるっていうか、完全に「万年大人子供」の世界を有していらっしゃるんでは・・。中川さんと直接会ったり喋ったりしたのは3回だけなのですがそんな印象を持ちました。
  • 新宿の紀伊国屋書店に行くと、中川さんの翻訳した書物がいくつか並んでます。それから最近は角川書店から翻訳ものを出されたりと、中川さんは色々ご活躍をなさってるみたいですね。
  • ・・・・・・。突然とりとめのない事を長々書いて、大変失礼致しました。コミュニケーション学科って面白そうな学問ですね。今度、学園祭の時にでももし展示でもしているようならば、どんなことをしているのか、会場をこっそり覗かせてもらおうかなあ。あ、私、全く学生ではありません。
  • それでは・・・。
  • 突然の見知らぬ人間からのメールに多分、目が点になってるであろう渡辺先生へ
  • あの・・・不躾な質問ですが・・・。渡辺先生って社会人向けの講演みたいのを おやりにならないのでしょうか?
    2000/8/25 匿名希望




  • 長いメールをどうも
  • 目が点になりはしませんが、読みながらどこまで続くのかと思いました。そうですか。彼は今でももてますか。小説の通りでうらやましいかぎりですね。ぼくも女子大生に囲まれてはいますが、とにかく最近の学生は幼稚で、まるで小学生を相手にしているような錯覚にとらわれることがあります。
  • ぼくはまだ東経大に来て2年目で大学祭のことなど全く知りません。その期間はちょうどいい休暇で、大学には行かないことにしています。別にお好み焼きもおでんも焼き鳥もたべたいとはおもいませんから。今年も1週間前に大学院の入学試験や学会の開催があります。
  • 社会人向けの講演とはどういうことですか?去年学外に開放した講座「ポピュラー音楽と日本人」のコーディネートの補助をしました。1年間の講義でしたが近所の方々が熱心に出席されました。大学では毎年テーマを変えて同様の公開講座を開いています。ぼく自身は、講演はあまり好きではありません。河口湖に住んでいますから、東京に出るのは必要最小限にしています。だから依頼があってもすべてお断りすることにしています。
  • 国分寺の駅近くに「ほんやら洞」という喫茶店があるのはご存じですか。そこの主人はフォーク・シンガーの中山ラビで、古い友達です。もちろん彼女は中川五郎や古川豪とも友達です。洪栄龍さんは昔彼女のバック・バンドをやっていて、ぼくもよく知っています。行ったことがないのでしたら覗いてみたらいかがでしょうか。ただし彼女は夜しか店にはいません。
  • 五郎ちゃんからは、時々コンサートへの誘いのメールが入ります。しかし上記したのと同じ理由ででかけたことはありません。一度聴きに行かねばと思ってはいるのですが………
  • またいつでも気軽にメールを出してください。大学の近くに住んでいらっしゃるのでしたら、そのうちお会いすることがあるかもしれません。
  • それでは。
    2000/8/26 渡辺潤




  • 前略、ご多忙中のところ、ご丁寧なレスを頂き有り難う御座います。ところで、あのーー、中山ラビさんって女性でいらしたんですか!私は、お名前は活字上で存じ上げておりましたが・・・・。ラビっていう言葉から、ユダヤ教の「ラビ」を連想して、それでづうっとラビさんは男性だとばかり思っておりました。私は、フォーク全盛の頃の知識が殆どゼロの人でしてスイマセン。ラビさんが、どんな歌を唄われる方かもお顔も全然知りません。国分寺にお店を持っておられたんですか。貴重な情報を感謝致します。
  • 私はどちらかというと、コンサートで行くのは今までクラシック関係ばかり。だから、ライブなんてゴローさんのライブに行ったのが、生まれて初めてでした。ではクラッシック以外の音楽は、何処で聴いていたかというと、スタジオ録音の前とか、音楽関係のパーティとか非公式なライブ以外の集まりとか、一般?のファンとか追っかけなどが入り込めないような場所でのみでした。
  • クラッシックならば、一緒に行く相手は沢山いるのですが、音楽と言ってもジャンルが違うせいか関心がないのか、周りに声をかけるのですが、「うーん」っていわれてどうしても駄目ですね。そこがちょっと残念。
  • あ、長文になりそうでスンマセン。私は、ノンフィクションなどを書き出すと400字詰めで百枚は平気で書き捲くるアホ人間で御座いまして・・・。ゴローさんも、私のメールは読み応えのあるメールで・・・なんて、おしゃってました。からかわれてたのか、呆れられたのか・・・。
  • 先生に呆れられないように、この辺でスタコラサッサ。あのーー、ところで、先生。唐突ですが、時々、私、先生にメール、お出しして宜しいでしょうか?私のメールの内容といっても、質問とか、先生のHPを見て思ったこととか、感想とか、そんなところなのですが・・・。だって、先生のHP、とても面白いんですもの・長文にならぬようには、キチンと配慮致しますが・・。
    2000/8/26 匿名希望




  • メールは遠慮なくお書きください。
  • ところで、おもしろかったので、あなたからのメールをHPに掲載しようと思いました。ご了解をお願いします。
  • ご存じでしょうが、秋に出版予定の本についての欄とBBSをつくりました。その中で、本や音楽に関するメールも紹介しているのです。よろしくお願いします。
  • 6月に吉祥寺でやった中山ラビのコンサート・レビューをHPに載せています。まだお読みでなかったら、参考にしてください。
  • http://www.tku.ac.jp/~juwat/journal2-36.html
  • それでは。
    2000/8/30 渡辺潤



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