[2021.03.23]
定員に達しましたので、締め切りました
『オンライン(zoom)読書会』のご案内(全13回)
◆課題図書 : ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル――フェミニズムとアイデンティティの攪乱』
(竹村和子訳、青土社、1999年)
◆コーディネーター : 早尾 貴紀先生(東京経済大学全学共通教育センター教授)
【開催日時】:2021年4月〜2021年9月の隔週木曜12時30分〜14時30分の2時間
※読書会スケジュールは下記をご参照ください
スケジュール.pdf
【開催方法】:zoom
【書籍準備】:各自で上記の課題図書を購入してください
(2021年3月現在 ¥2,800+税)
【対 象】:東京経済大学 学部生/大学院生
【募集期間】:4月7日(水)まで 定員に達しましたので、締め切りました
(参加希望者が多い場合は早めに締め切る場合があります)
【申し込み】:hayao@tku.ac.jp までeメールで
折り返し申し込み確認と参加方法の案内のeメールをお送りします
◆コーディネーターの早尾 貴紀先生からのメッセージ
東京経済大学の学生のみなさんを「読書会」にお誘いします。
これは授業ではありませんので、単位にはなりません。またいっしょに読む読書会ですので、私からの講義はありません。読書会の目指すところは、一人では歯が立たないような難解な学術書に、みんなで協力して挑むことです。参加者全員で本を読み、議論し、不明箇所の調べものをする。たまに各自の経験や意見を挟むこともありますが、基本は本に書かれていることをしっかり読み込み理解することです。純粋に知的好奇心から自発的に参加されるかたを歓迎します。限られた学生生活のなかで得られる財産は、本物の学術書にじっくり取り組んで読破した(カタチだけでなく深く理解した)という経験です。ぜひ一緒に挑みましょう!
このオンライン読書会は、去年のコロナ禍でキャンパスに来られなかった学生たちのために始めたものですが、参加者の希望によって、テキストを替えて継続することになったものです。昨年度は後期に、ポール・ギルロイ『ユニオンジャックに黒はない』(月曜社)を16回かけて読破しました。
今年度前期は、ジュディス・バトラー『ジェンダー・トラブル』(青土社)に取り組みます。この本はジェンダー/セクシュアリティ研究の最重要古典で、1990年代に衝撃を与えた書物です。いまでこそ「LGBT」という言葉が語られるようになりましたが、それに先駆けて、たんに社会的性差としての「ジェンダー」概念を構築的に捉えたのみならず、生物的=自然的な性差としての「セックス」さえもが実は権力的な言説のなかで構築されてきたものだという議論を展開し、本書は注目を集めました。またバトラーは次々と重要な書物を発表しては日本語にも翻訳が進んでいます。そしてフェミニズムをめぐる理論や実践も世界で進展を見せています。しかしそれでもなお色褪せることなく注目され続けているのが『ジェンダー・トラブル』です。しかし、同時に難解でも知られる本書。ぜひいっしょに協力して挑んでみましょう!