東京経済大学

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2016年度 第15回
経営学部 近藤 浩之 教授

どうしてAを買わずに、Bに決めたのだろう?考えてみれば不思議です。経営学部 近藤 浩之 教授 どうしてAを買わずに、Bに決めたのだろう?考えてみれば不思議です。経営学部 近藤 浩之 教授

Kondo Hiroyuki
東京経済大学 経営学部教授
慶應義塾大学経済学部経済学科・商学部商学科卒業。慶應義塾大学大学院商学研究科 修士課程修了。慶應義塾大学大学院商学研究科 博士課程単位取得満期退学。慶應義塾大学 商学修士・商学士・経済学士。主な研究分野は、マーケティング。主な担当科目は、消費者行動論、マーケティング論、企業研修プログラム、流通マーケティング入門ほか。

"服装が人と被りたくない"" も研究テーマになるとか?

 「流行の洋服を着たいが友達と被るのはイヤ」「コンビニに立ち寄ると予定外の物まで買ってしまう」「ディズニーランドでは高価なお土産も平気で買う」「服を捨てると気分がスッキリして新しい服を買いたくなる」――皆さんも思い当たることがありませんか? 近藤ゼミでは、こういった我々消費者の購買行動について学ぶ消費者行動論をはじめ、流通論や広告論など、マーケティング全般を幅広く研究しています。誰もが関わりのある身近な分野ながら、意外な発見に満ちたとても面白い学問分野ですよ。

アンケート調査や店舗での調査もするそうですね。

 どんなテーマの場合も、仮説を立て、集めたデータに基づいて仮説が支持されたかどうかを検証する、という基本的な実証研究の流れに沿って進めます。文献を読んだり既存の学術理論を学んだりするだけではなく、自ら情報を集め考えることも大切にしているのです。
 例えば、冒頭の「流行の洋服を着たいが、同じ服だと抵抗がある」という相反する消費者心理について研究したグループは、延べ300人以上の大学生にアンケート調査を行い、数値データを統計分析しました。ほかにも、ウォルマート子会社である西友の戦略について調べたグループは、競合企業を含む4社のスーパーのチラシの分析と、約20もの店舗での店頭観察を実施し、独自の研究にまとめ上げました。

学生が最も苦労するのは「問題を見つける」部分だとか。

 どんな問題設定をするか、つまり、何をリサーチ・クエスチョンにするかによって、論文の価値が決まるといっても過言ではありません。ただ、私がテーマを指示することはほとんどありません。ゼミ生には、「何が問題なのか」「なぜそれを解明すべきなのか」を徹底的に考えてもらいます。時には方向性が決まらず迷走したり、先行研究が少なく苦労したりもしていますが、その分、専門家でも気づかないような面白い論点を見つけてくる学生もいて頼もしいですね。

近藤ゼミの学生は、みんな楽しそうですね。

 ゼミでの研究は3人1グループで進めていますが、本ゼミ後も自主的に夜9時頃まで残っている班は珍しくないですし、昼休みにもしょっちゅう集まって研究に取り組んでいます。昨年度は、11月に他大学の学生も集う「日本学生経済ゼミナール関東部会」(インナー大会)、12月に年間の集大成である「経営学部ゼミ研究報告会」と続いて、かなりハードでしたが見事に乗り切っていました。
 ゼミは、誰かにやらされるわけではない、主体的な学びの場です。「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、この自ら問題意識を持って学ぶ環境こそが、やりがいや充実感、成果物の質の向上につながっているのだと思います。苦労して論文を仕上げた経験も、同期や先輩・後輩、教員と築いた関係も、生涯にわたる財産になると信じています。

Students'VOICE近藤ゼミの学生の声

中ノ目寛明さん(4年)
自由も多い分、責任も発生するため、自己管理能力がつきました。ゼミ生全員が「近藤ゼミに入って良かった」と思え、活動を通して成長できる環境が近藤ゼミにはあります。
沖本 実祐佳さん(4年)
一番変わったのは、発言力がついたこと。以前は人前で話すと手が震えるほど緊張していたのに、今では就活の面接でも動じずに受け答えできるようになりました。
荒木仁志さん(4年)
海外で業績が良い小売業でも日本市場ではなかなかうまくいかない現状に注目し、ウォルマート子会社の西友を調査。苦労した分、自分たちの研究には愛着を持っています。
佐野実咲さん(4年)
ゼミでは、後輩に教えつつ、グループの意見をまとめつつ、期限内に成果を出さねばなりません。スケジュール管理能力はかなり鍛えられました。
齋藤大峰さん(4年)
以前から「なぜこの商品を自分は買うのか」ということに興味があり、未だメカニズム化されていない部分も解明できたらとの思いで近藤ゼミに入りました。
玉田理奈さん(4年)
サークル活動をしていなかったので、大学時代に打ち込めるものがほしくて近藤ゼミへ。店頭観察など大変な思い出は多々ありますが(笑)、仲間や先生に恵まれてうれしいです。
山崎桂史さん(4年)
自分の考えを話すことに苦手意識があったのですが、ゼミの場では「君はどう思う?」と意見を求められる機会ばかり。おかげで成長につながりました。

※学年は取材当時のものです。

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